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2001/10/04: "また、釣り師のマナー"
昔、まだ日本の人口も少なく、それに比例して釣り人の数も少なく、それに反比例して自然が豊かで川には魚があふれていたころには「釣り師のマナー」なんてことはあまり話題にもならなかったんでしょうね。 (私の子供のころには、毒流しとかカーバイドなどの噂を時々聞いたことがありましたが。)
最近、釣関連のウエブサイトを見ていると色々なところで「釣り師のマナーの悪さ」が話題になっています。 ま、単に相手の態度が気に食わなかったと言って腹を立てている程度のものが多いんですが。
ある掲示板で腹を立てていた人の言い分はとても興味深かったです。
自分の奥さん(どうやら初心者らしい)が、午前中からねばっているポイントに午後から来たヤツが挨拶も無しに入り込んでバタバタっと魚を釣り、「ごゆっくりどうぞ。」などと言って立ち去ったそうです。
で、このメッセージを書き込んだ人は2つの問題を提議しています。
ひとつは、もちろんその釣り師のマナーの悪さです。 二つ目は「なぜ女性にやさしくできないのか。」という点です。
逆に、後から来た釣り師の立場から見ると、違う問題が起きていたのかも知れません。
午前中からねばっていた女性アングラーは、釣れもしないくせに絶好のポイントを独占していて、他の釣り師にポイントゆずるという思いやりが無かったという見方も出来ます。 彼女の周囲に居た釣り師たち全員が、彼女を苦々しく思って見ていたのかもしれません。
もうひとつ、私に理解できないのは「女性には優しく・・・。」と言う考え方です。
マナーを守らない女を大目に見ろと言っているように思えてなりません。 「女だから」とか「子供だら」という言葉はよく聞く言葉ですが、ルールもマナーも分からずに好き勝手をやっていたら、怒鳴りつけてでも教えてあげることの方がよっぽど理にかなっていると思います。
女だから、と言って釣り場で甘やかされ、その甘やかされた女がまた自分の子供を甘やかし、その子供がまたルールもマナーもわきまえない釣り師に育って行くんでしょうね。