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2010/06/14: "アイヌネギとギョウジャニンニクの関係"
体重400kgのヒグマが歩き回っていたという道東の森の中で、アイヌネギの群落を見つけました。
匂いも、外観も、本州で言う「ギョウジャニンニク」によく似ています。
ただ、本州の野生のギョウジャニンニクは、葉に光沢があって、葉の形ももう少し丸いような気がします。
この2種は全く同じものなのか、あるいは近縁ではあっても異種なのか、よく分かりません。
標津の郷土料理店で夕食を食べようとしたら、「今は地元の山菜が旬で、お勧めです。」と言われました。
でもねえ、大井沢からわざわざ標津まで行って、コゴミやタラの芽を食う気にもなれないので、地元で捕れる魚を出してもらいました。
びっくりするほど美味しかったのは、コマイのルイベです。
今の時期だったら、時鮭のルイベもお勧めですね。 あの幻の鮭児に負けるとも劣らないほどの味です。
屈斜路湖で打ちのめされ、忠類川で惨敗しても、標津に戻って「さわ」の縄暖簾をくぐり、郷土料理「武田」のカウンターに座れば、それだけでもう天国ですね。
東京に帰る日には、釣などしないで、サーモンパーク隣りの「しべつ市場」に寄って、その日の朝に上がったばかりの地元の魚をあれこれと物色し、一山300円のカレイやメバル、一杯400円の毛ガニなどをお土産にします。 ホタテやアサリ、北海シマエビだって買わずにはいられません。
我が家では、庭先の小さな畑でギョウジャニンニクを栽培しています。
株を育てるためには、花はむしろ邪魔な存在なので、蕾のうちに摘んで食べてしまいます。
中華風の炒め物には最高ですし、掻き揚げもイケます。
月山ではギョウジャニンニクが自生していると聞きますが、大井沢では野生のものを見たことがありません。
大井沢で栽培されているギョウジャニンニクにも、「アイヌネギ系」と称される種類があります。 しかし、本物のアイヌネギとは少し違うような感じです。
新潟などで渓流に入って岩魚を追っていたりすると、30年ほど前まではずいぶんと野生のギョウジャニンニクを見つけたものですが、最近はほとんど見かけなくなりました。
入渓する釣り人の数に反比例して、野生の岩魚や山菜は急速に減っているようです。