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2011/01/12: "「グルメ」は料理?"
この頃、「B級グルメ」という言葉を頻繁に目にしたり、耳にしたりします。
どうやら、(旨そうで)大衆的な料理全般を指す表現のようなのですが、ひどく違和感を感じているのは私だけなんでしょうか?
「グルメ」とは、もともとは味の分かる美食家を総称するフランス語だと思っていたら、「B級グルメ・グランプリ」などという言う地域起こしのイベントが出現したりして、訳が分からなくなりました。
私がこの「B級グルメ」という表現を最初に目にしたのは、多分、1990年前後に発行された文春文庫だったと記憶しています。
ここでは、明らかに「旨い大衆料理を愛する人々」を「B級グルメ」と呼んでいます。
気になって、手元のPetit Littreを引いてみると、GOURMETとは「Celui qui se connait en vins, qui sait le gouter.」とあり、試しにCODに当ってみれば「Connoisseur of table delicacies, esp. of wine.」なんだそうです。
要するに、フランスでもイギリスでもワインと料理の味が分かる人、特にワインの味が分かる人のことを「Gourmet」と呼ぶんですね。
ちなみに、私が持っている広辞苑には「グルメ」は載っていませんでした。
我が国では、いつの間に「B級グルメ」が大衆料理を指す言葉になってしまったんだろう?
金沢旅行中の娘から、こんな写真を添付したメールが届いて、絶句しました。 あまりに旨そうです。
メールには「超」が付くほどの美味しさ、と書いてあります。
「かに面」というおでん種なんだそうだけど、これはもう絶対に「A級」ですね。
こんなとんでもないおでん種があるなんて、金沢という町に息づき続けている加賀百万石の美意識と味覚の伝統、そして住む人たちのグルメぶりというようなものを思い知らされちゃいますね。
それにしても、娘は一人でこの写真の2個とも食っちゃったのか・・・と気になっています。