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2002/09/16: "そう言えば・・・"
先週の13日(金曜日)の朝日新聞山形版にATOKの広告が出ていて、とても興味深く見てしまいました。
ま、「先進的な日本語処理テクノロジー」ってのは相変わらずの決まり文句なんですが、「ATOK15 for Windows Office 連携版」てのがとても新鮮でした。(ところで「Windows Office」ってどこの製品?)
どうやら、あの憎っくき極悪非道のマイクロソフトのMicrosoft Officeをとっても便利に使えちゃう「Office連携ツール」なる「スペシャル機能」を新搭載しているらしいんです。
昔、まだWindows95が世に出る前のことですが、マイクロソフトKKの成毛社長と道白さんが、新年の挨拶を兼ねてジャストシステム社長の浮川さんを訪ね、「Windows95用のATOKを提供していただけないでしょうか?」と提案したことががあります。
私はジャストシステムの社員としてその場に同席したんですが、結果としてはお断りしちゃったんですね。
今になって「Word文書からかんたん単語登録OK!」なんて広告を打って見ても、何だかとてもむなしい感じがしてしまいます。 「マイクロソフトがIEとWordをハードメーカーにOEMするのは抱合せ販売だ!」などと公取に告訴した会社の広告とはとても思えません。 隔世の感ってやつです。
ジャストやロータスが単なる間抜けだったのか、それともマイクロソフトがうまく立ち回ったのか、そこんとこは良くわかりませんが、やっぱり浮川さんにとっては今でも「極悪非道のマイクロソフト」なのかな?
それにしても「知性ある日本語を自由に操るために・・・」とか「ビジネスでの言葉の能力を確実に向上させます。」なんて、凄いコピーですねえ。
しかも「先進の校正支援機能」まで備えちゃってるってんですから、「放っといてくれ!」などと怒鳴りたくなるのは私がへそ曲がりだからなんでしょうね。
でも、まあ、「知性の無い日本語」を使っていたり「ビジネスでの言葉の能力」に欠けている人たちにはお勧めみたいです。