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2004/02/17: "あらすじで読む日本の名著"

という中高生向けの本が中高年に売れてるんだそうです。
もしかしたら、既に買って読んだ方も居られるかも知れませんが、何だか下心が見え見えで悲しくて、裏淋しくて・・・。
鴎外や漱石の文庫本を買う金が無いわけじゃないだろうし、読む時間が無い訳じゃないだろうし・・・。 

中高年のサラリーマンがこんな本を読んで、何の意味があるんだろう?
それこそ、読むだけ時間の無駄だと思います。
もし、この手の本に興味があるんだったら、そこで取り上げられている本を全て買うべきです。 読む、読まないは別にして、そのくらいの本は自分の本棚にあってもいいんじゃないでしょうか。 定年退職でもした後にじっくりと時間をかけて読んでみれば、若いころには見えなかったものが見えてきたりするものです。
「あらすじで読む・・・」などという本で荒筋だけを追うよりは、単行本の拾い読みの方がはるかに面白い読み方だし、その方が著者の趣味、思考、時代などがよく分かるはずです。

「あらすじで読む日本の名著」であらすじを丸暗記してみても、そんなものは知識でもないし、ましてや絶対に教養なんかではないですね。
この本が低俗だとは思いませんが、買う奴は極めて低俗だと思います・・・と非難してしまったので、その辺の本屋で立ち読みでもしてみます。
そんな訳で、酔っ払ったオジさんが若い女の子を相手に「キミねえ、漱石の<こころ>を読んだか?」などと舗装道路の水溜りよりも浅い教養をひけらかしている姿が目に浮かびます。 浅ましいと言うか、何と言うか、バッカですねえ。
これって、「サライ」や「男の隠れ家」などを読む心理とよく似ているような気もするんだけど・・・金も時間も使わない(使えない)、でも情報だけは欲しい・・・。