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2011/03/31: "意味不明の過剰自粛"
山形県米沢市が毎年、桜の季節に開催していた「上杉祭り」なるものを、今年は自粛して9月まで延期するんだそうです。
その理由が意味不明、自己中心。
要するに、この「上杉祭り」の来場者の多くは福島県と宮城県からの客なので、この時期に開催してもお祭りが盛り上がりそうにもないから・・・ってんですね。
なぜ、今までこの祭りにご来場いただいた福島や宮城の皆さんのために、祭りを開催してその収益金を被災者への支援にしたい・・・というような発想にならないんだろう?
弘前城での桜祭りも自粛、というようなことを聞きます。
プロ野球セ・リーグの身勝手さも許せませんが、意味の無い、後ろ向きの過剰自粛も変です。
若い音楽家たちが、積極的にイベントを開催して、その収益を被災地の支援に・・・と考えているのは本当にまっとうで、嬉しくて、涙がこぼれそうになります。
でも、上杉祭りの実行委員の年寄りたちに、そんな若者たちと同様の思いやりや優しさを期待するのは間違いなんだろうか?
妻が、乏しい生活費の中から日本赤十字へ義捐金を寄付してきました。
若いプロスポーツの人たちが、次々に数千万から億単位の義捐金を出しています。 ユニクロの社長も個人的に10億円を寄付するとのこと。
ところで、ITバブルで大儲けした著名起業家たちの義捐金に関わる話は何も聞こえてきません。
2,000億円を相続して、さらに400億の利子を我々の税金からかすめとった武富士の2代目が、1,000億円を寄付したなんてことも聞きません。
この国のビジネスエリートたちは何を考えているんだろう?
金儲けで成功するということは、その成功のために金を払った無数の庶民たちが居たからなんです。 全財産を社会に還元すべきだなどとは言いませんけど、自分の財産の極一部でもいいから、東北地方の復興のために投資されてはいかがですか?