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2002/07/15: "拝啓 三浦 優子様"
拝啓 山形県の大井沢では台風6号に続き台風7号の影響で雨と低温の日々が続いております。 東京では30℃と超える暑さだとか、大井沢からは想像も出来ない酷暑ですよね。
毎週届くBCNを楽しみに読ませていただいております。 もうすっかり遠い世界のようでもあり、逆にとても身近な世界のようでもあり、遠景と近景の交じり合った世界を覗かせていただいております。
三浦記者の記事を読むたびに、ドブ板を踏み抜きながらも取材活動に頑張っておられる姿が目に浮かび「ん、さすがは美人記者!」などと一人で納得しております。
今週号の「BCN eye」も大変面白く読ませていただきました。 おっしゃる通りだと思います。 私自身、日本のソフトウエア開発会社に感じて来た苛立ちは正にそこにあった訳で、これはソフト会社だけではなく日本の製造業界全体にも言えることではないかと思っています。
鉄鋼、造船業を始め、家電から自動車まで日本の製造業は全て欧米のアイデイアと技術を元に発展して来たにも関わらず、日本人全体が自分たちの技術がアメリカ、ヨーロッパよりも数段上だと勘違いしていたような気がします。
私がロータスからジャストシステムに職場を変えて最も驚いたのは、そのソフト開発技法と稚拙さでした。 まさに「精神論」の世界でした。 製品(あるいは商品)を作り、それをユーザーに提供してビジネスをするという単純な発想が皆無で、まるで趣味の世界、「パソコン・オタク」の世界そのものでした。
その後マイクロソフトで働くようになり、その時にマイクロソフトとジャストシステムを代表とした日本のソフト開発会社との違いを強く感じたのは経営者の持つ「理念」の差でした。
ビル・ゲイツ、ステイーブ・バルマー、そして成毛さんに至るまでパソコンの未来に対する思い入れと理念は本当に真剣で明確なものでした。
しかし、日本のソフトウエアデイベロッパーの皆さんには彼らのような「真面目さ」を全く感じることができませんでした。 これはPM(Project Management)以前の問題です。
札幌のススキノで一晩に50万円を飲んでしまう経営者、開発の下請け業者を脅迫して一流ゴルフコースの払いを持たせる社長、女子社員を宿泊先のホテルに呼び出す社長、ソフト会社の女子社員の尻を追いまわしたり広告会社の女子社員と海外出張をしてソフト会社に尻拭いをさせようとするハードメーカーの偉い方々・・・。 それぞれに理念や理想を持ちながらのお茶目なら許せもしますが、そんなものは何も無くて話題と言えばゴルフだけなんて連中ばかり。 今も変わらないんでしょうね。
そう言えば、町さんが登場していましたね。
アイ・オー・データやメルコの皆さんの真面目さ、真剣さを今更ながらに懐かしく思います。
ところで、町さんが登場した「Face、IT業界の匠たち」なるシリーズは毎回美男、美女が登場するのでちょっと楽しみなページなんですが・・・。
いや、別に町さんがその基準から外れているということではなくて、ただ、その、ボサボサ髪は相変わらずだなあ、と思っただけでして。
それにしても、このコーナーのカメラマンは上手いですねえ。 町さんがこの雰囲気だもんねえ・・・。 記事なんか無くても写真と経歴だけでOKですね。(安藤さん、ゴメン。)
そう言えば、早水さんと六本木のブロンクスに行ったら、金沢に居るはずの町さんが飲んでいたのびっくりしたことを思い出します。 早水さんがすごく怒ってました。 私はとても可笑しかったです。