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2003/06/06: "左沢"
「左沢」を最初から「あてらざわ」と読める人はそんなに多くはないと思います。
私もJR左沢線を「ひだりさわ線」などと呼んで、志田忠昭さんから「あてらざわ線です。」と教えられました。
誰に尋ねても「左」を「あてら」と読ませる理由がわかりません。 何年も疑問のまま気になっていたのですが、昨日、西川町の図書館で「山形県の地名の由来」という本を見つけて調べたら、どうやら諸説があって「はっきりしたことは判らない」ということのようです。
その本によると、昔は左を「あちら」、右を「こちら」と呼ぶ場合があって、左沢は最上川の左岸に位置したために「あちら沢」と呼ばれるようになり、それがなまって「あてらざわ」になったという説や、「痩せた湿地」を意味するアイヌ語が変化した説など、いろいろあるようです。
西川町には「サッテロ」などという地名もあって、これはカタカナ表記なんですが、やはりアイヌ語の名残りだと言われています。
ちなみに、奈良県には「森あっち」という地名があるそうですが、私の故郷にも「あの山」という地名がありました。 のどかというか、気の毒というか、いずれにしてもかなり投げやりに付けられた地名といった感じです。
「あの山」には私の幼馴染の両親が住んでいて、小学生のころに何度かバスに揺られて遊びに行ったことがあります。 ほとんど人家の無い、とても静かな山の中でした。 友達の父親は水車を使った製材業をしていたのですが、小さな息子を祖父母に預けて、夫婦で山奥に住まなければならなくなった理由は子供には説明してもらえませんでした。
ふと目に付いて図書館から借りてきた「田中真紀子研究」(立花隆、文芸春秋)は予想外に面白い本です。
立花隆は「田中角栄研究」で有名になりましたが、彼の「宇宙からの帰還」、「サル学の現在」はとても面白いです。 特に「サル学の現在」は「続サル学の現在」を書いて欲しいものです。
ZimbabweのPrice Sondokoからメールが来たんですが、もう飽きてしまって読む気にもなれず、即削除。