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2003/06/02: "釣りは優雅な趣味?"
よく判らないのは、釣りって優雅な遊びなのか品性下劣な遊びなのかということです。
あるいは「優雅な人たち」の遊びなのか、それとも「品性下劣な人たち」の遊びなのか、と言い換えてもいいかもしれません。
午後、町役場の大井沢支所での用事を済ませて出てきてみると、川で菊地さんが釣り人たちに何か注意をしている様子。 「もめてるのかな?」と思って行ってみると、フライロッドを振っていた女性が「釣りをしていない。」と言い張るんだそうです。
魚が群れている流れに向かってフライが付いたラインをキャステイングしていれば、それは常識的には「釣り」という行為だと思うのですが、彼女によれば「釣り」じゃないんだそうです。 ま、「魚が釣れなきゃ釣りとは言わない。」などという論理もありますが、少なくとも最上第2漁協の定義では彼女の行為は「釣り」ってことになるでしょうね。
それにしても、釣りの定義が必要になるとは・・・。
釣りを趣味にしている人たちの中には悲惨なほど品性下劣な人たちが居るものだから、一時は釣り人を見ると吐き気がしたものです。 寒河江川でもそのような無残な人たちに20回以上も会っています。 魚篭の中で死んでいた魚たちの姿が一匹ずつ鮮明に記憶に残っています。
釣り人たちはしどろもどろでありとあらゆる見えすえたウソを並べ立てます。
「遊漁券が必要だとは知らなかった。」
「キャッチ&リリースだとは知らなかった。」
「魚篭に入っているのは別のところで釣った魚だ。」
中には開き直って、「そんな規制を守らなければならない法的根拠は無い。」などと言い出す「知性と理性と教養」に富んだバカまでいます。
山に入って、絶滅するまで山菜やキノコを採って行く人たちがいます。 たとえ20人の大家族でも食いきれないほどの量を採ってゆきます。 釣り人にも同様の人たちが居ます。 食べもしないのに魚を持ち帰る人。 数が自慢で持ち帰る人。 隣近所や親類縁者まで配りまくって自慢したい人。 配りまくった先から嫌がられながらも配りつづける人。 大物を釣ったなどとホラを吹く人。 悲惨な魚の写真をBBSに掲載して恥じない人。 群れる人・・・。
少なくとも優雅じゃないなあ。
私は釣りが好きです。
魚との駆け引き。 タックルへのこだわり。 遠征。 自然。 人との出会い。
そして自省、あるいは自制。