暖冬よりも暖かな冬
1月ももう終わりだと言うのに、積雪はたったの1.5m、気温6℃、「暖冬」などと単純に呼ぶには暖か過ぎる冬です。
雨の多さもこの冬の特徴です。
昨夜はベッドに入っても暑過ぎて汗ばむほどで、毛布を一枚減らしました。
前山の山肌もまだらに地肌が見えていて、まるで春先の雪解けのころのような風景です。
雪が少なく暖かな方が、体力的にも精神的にも楽でいいんですけどね。
ヒヨドリも食わないカンボクの実。
毒ではないようですが、一度試してみたら苦味と渋みに加えて嫌な臭いが口中に広がる極め付きの不味さでした。
野鳥に果実を食わせて、種子を運ばせるのが実を付ける植物の常識だと思うんですが、そういう点から言えば、この木は非常識なヤツです。
10/01/31 @ 02:58 PM JST [続く……]
晴れれば天国、大井沢の冬
雪の大井沢は晴れれば天国です。
こんなに見事な風景を体験できるのは、この豪雪の地ならではでしょう。
それにしても暖かな冬です。 昨日も雨が降り、やっぱり何かが変です。
(で、腹立たしいことはあるんだけど、馬鹿を相手に腹を立てるのも馬鹿らしくて・・・。)
10/01/29 @ 12:01 PM JST [続く……]
でも、ジョイスは読まないだろうなあ。
今朝の朝日新聞に丸谷才一による「新訳決定版 若い芸術家の肖像(ジェイムス・ジョイス)」の広告が載っていて、「あの難解とされた名作は、こんなにも面白かった」んだそうです。
でも、難解だから名作なんじゃなくて、面白いから名作と呼ばれるんでしょうね。
コピーにつられて、思わずAmazon.co.jpを開きそうになりましたね。
私の手元にも、昭和35年に筑摩書房から出た「若き日の芸術家の肖像」があります。 ペラペラとページをめくってみて、やっぱりAmazonに注文するのは止めました。 いくら丸谷才一の見事な日本語訳でも、あの小説が面白おかしくて、痛快無比に変身する訳がありません。
と言うわけでも無いのですが、最近、「人形のBWH」という彼のエッセー集を読みました。
話題の展開の巧みさは相変わらずで、「わがミシュラン論」なんてのは、その悪文と本の作りの悪さに腹を立てているのかと思ったら、これが実は<すきやばし次郎>に対する批判だったりするんですね。
(ところで、レストランガイドに共通しているあの独特な文体はどこから来ているんだろう? 「仕事がしてある。」といったような、変な表現を使い始めた山本益博辺りが諸悪の根源じゃないか・・・などと疑っているんだけど。)
彼(もちろん山本某じゃありません。)の書評などを読んでいたりすると、「ユリシーズ」だろうが「フィネガンズ・ウェイク」だろうが、「用心棒日月抄」や「剣客商売」と同じくらいお気楽に読み飛ばせそうな気分にさせられちゃいます。
それにしても、この方の博覧強記、知識の広さ、深さにはあきれ果てます。 ま、プロ野球ベイスターズの熱狂的ファンのくせに、このチームの試合をテレビで見てしまうおかげで、どれほど本を読めなかったか・・・などと嘆くような人ですから。
もっとも、私の場合は、いくら読んでも読んだはしから忘れてしまって、少しも蓄積するものがありません。 こんな読書は、時間と本の購入費と、紙資源の無駄のようにも思えるんですが、読んでいるときは結構面白いもんだから、娯楽としてはそれほど悪くはないんじゃないかと思ったりもしています。
でも、ジョイスを読むだけの忍耐力は無いなあ・・・。 それに、ジョイスを面白がるには丸谷才一並みの教養と知識と理解力が必要なんだろうしね。
10/01/24 @ 12:24 PM JST [続く……]
大寒の雪解け
昨日の最高気温は10℃近くまで上がり、今朝まで雨が降り続いていました。
寒河江川は雪解けの濁流になり、川面は押し流されてくる雪の固まりで覆われています。
ここに住み始めて10年、1月のこんな雪解けを見るのは初めてです。
2mを超えていた積雪も1.3mほどに減り、あちこちで雪崩が起きています。 道路は至る所がシャーベット状態になっているので、雪が残っている場所では車のハンドルを取られて車体を振り回されそうになったりします。 ブレーキだって利きませんし、スタッドレス・タイヤだってあまり意味が有りません。 怖いですねえ。 時速30km以下のノロノロ運転です。
今(午前10時)になって、気温はやっと1℃前後。 雨が雪になりました。
明日はまたいつもの冷え込みが戻ってくるとのことで、道路は凍結しちゃうかも知れません。 凍結した道路も嫌なものです。
その凍結した路面に薄っすらと雪が積ったりすると、これはもう最悪ですね。 実に良く滑るので、怖くてブレーキなんて踏めません。
10/01/21 @ 11:05 AM JST [続く……]
小春日和
日中の最高気温5℃。
今日は一転して小春日和のポカポカと暖かな一日でした。 いつものようにフリースの上にゴアテックスを重ね着し、手袋、毛糸の帽子で犬と散歩していると汗ばむほどです。
朝からボンヤリと霞んでいた月山が一瞬淡い夕焼けに染まりました。
せっかく2m以上も積っていた雪も今は30cmも沈んでしまって、1.7mほどです。
しかし、このくらいの積雪だと、冬の大井沢もなかなかのものです。
2m50cmくらいまでは許せますが、3mはちょっと多すぎますね。 たった50cmの差なのに、雪のヴォリューム感、圧迫感は全く変わります。
昨日の夕方、山形新幹線で帰ってくる妻を迎えに天道駅まで行っての帰り、国道112号線を走っているとパトカーと2台の軽トラックが雪の壁に張り付くように止まっていました。 交通事故かな・・・と思ってみると、道路沿いの雪の壁の上に小さなカモシカが居て、下でウロウロしているオジサンたちを見下ろしていました。
パトカーの警察官や軽トラックのオジサンたちは、何かの原因で動けなくなったカモシカの子どもを保護しようとしていたのかも知れません。 あるいは国道に飛び出さないようにと言い聞かせていただけかも知れません。
10/01/19 @ 06:06 PM JST [続く……]
積雪2m
先週の後半から降り続いていた雪がやっと止んで、今朝は日が差しています。
連日、30cmから40cmの雪が降っていたのに、今朝の積雪の深さは2mほどです。
以前に積っていた雪は、新しく降り積もった雪の重さで圧縮されるせいか一気に1mも2mも積ると言うことはありません。
その分、雪が重く、硬くなっているのでしょう。
人も住まず、屋根の雪下ろしもしない家は、庇が壊れ、壁がゆがみ、たった一冬で無残な姿に変わってしまうこともあります。
私の知り合いが、「大井沢の人たちは冬の間だけでも雪の少ないところで暮らせばいいのに・・・。」と言ったことがあります。
もしも、経済的に余裕があって、そんな風に2重の生活が可能だとしても、一冬に数回の屋根の雪下ろしと家の周囲の除雪作業に変わりは無さそうです。
10/01/18 @ 01:32 PM JST [続く……]
この冬一番の雪
朝から猛烈な雪です。
半日で30cm以上も積り、積雪の深さは170cmほどにもなっています。
この雪は明日まで続くとのこと。
積雪は2mを超えそうです。
10/01/13 @ 04:01 PM JST [続く……]
千の風になんてならないで下さい。
2、3日前、NHKのBS2の歌番組で、新井満氏の名曲「千の風になって」を歌っているテノール歌手が居ました。
その歌詞もメロディーも、そして浪々とした歌唱法も、全てが今更ながらにただただ空々しくて嘘っぽく、この歌は彼の芥川賞作家が作り出した薄っぺらなお涙頂戴の世界に過ぎないことが良く分かります。
愛して止まなかった長兄が死にました。
彼の墓の前で、私は号泣することでしょう。
父母や先に死んだ次兄と一緒に、ノンビリとそこに眠っていて欲しいと願っています。
いつか私が行って「兄貴は?」と聞いたときに、両親が「生前からの悪い癖で、風になったり、光になったりしてちっとも墓に落ち着いて居ない。」などと言われるのは不本意です。 眠っている皆を叩き起こして、一緒に飲もうと思って持参した山形の大吟醸を一人で飲むことになります。
妻がふと言っていました。
「お義兄さんて、いつも正座をしていてあぐらをかいているのを見たことが無い。」
言われてみればそうでした。
正座して杯を干しながら政治談議をする長兄と、すぐに酔ってしまってトロトロとしながらモーツアルトやベートーベンを語る次兄、そして一滴の酒も飲まずにアインシュタインやフロイトの矛盾を論じる父と一緒に、ゲラゲラと大笑いをしながら墓石の下で酒を飲もうと思っています。 母は、そんな馬鹿話に興じる馬鹿な男たちに呆れ、グタグタと愚痴を言いながらも、こまごまとした手料理を作ってくれることでしょう。
生と死は表裏一体。 その違いは生きて会えるか、死後に会うかの違いだけ。
でも、決定的な違いですね。
(そうそう、山形では墓石や仏壇の初売りをテレビでしきりに宣伝しています。 こんなものを初売りで売買する理由が分かりません。 初売りで買えば縁起がいいのかも知れませんけど・・・。 仏壇専門店のTVコマーシャルでは、座敷わらしみたいなちょっと気味の悪い幼児が登場して、「オジイチャン、オバアチャン、ボクんちに買いに来てね。」などと叫びます。 このコマーシャルを見る度に、オジイチャンやオバアチャンは誰のために仏壇を買うんだろうと興味が沸きます。)
10/01/12 @ 11:10 AM JST [続く……]
吹雪、吹雪・・・晴れ、吹雪、吹雪・・・
4日も吹雪が続いて、やっと1日だけ日が差したと思ったらまた吹雪、吹雪です。
いかにも大井沢らしい雪の降り方なんですが、さすがに太陽の光と青い空が恋しくなります。
穏やかな天気の朝はいたるところに動物の足跡があります。
我が家の前にも山ウサギの足跡。 そして台所の外にはイタチの小さな足跡がありました。
ベランダに吊るした妻の凍み餅も野鳥たちの攻撃を受け始めています。
10/01/06 @ 02:15 PM JST [続く……]
寒風の恵み
ベランダで豚バラ肉を寒風に晒し、パンチェッタを作っています。
妻は凍み餅です。
大井沢の凍み餅は、うるち米を柔らかく炊いて冷凍乾燥する保存食です。
油で揚げて砂糖をまぶすと、オコシのような食感のお菓子になります。
パンチェッタも凍み餅も、完成するのは2〜3ヵ月後です。
正に寒風の恵みです。
10/01/05 @ 12:45 PM JST [続く……]
謹賀新年
穏やかで雪の少ない年末から一転して大荒れの新年です。
地吹雪、横殴りの雪、家がきしむほどの夜通しの突風・・・。
正月のこの天候で一年を占うつもりなんてのは毛頭無くて、ただ犬の散歩が大変です。
10/01/02 @ 06:21 PM JST [続く……]