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2002/06/23: "阿寒湖、阿寒川、道東"

16日から22日まで眞柄さん、横井さん達(瀬戸口さん、石坂さんは後半に参加)と阿寒湖、阿寒川、道東の河川をつり歩いてきました。
16日、17日は阿寒湖で50cmから55cmのアメマスが大爆釣。(初日は北海道スポーツフィッシング協会の藤本会長も一緒で、とにかくにぎやかな釣になりました。) もちろん、この爆釣は名ガイド桶屋さんのおかげなんですが、それにしても阿寒湖のアメマスの数、元気の良さ、魚体と色の美しさには改めて感動しましました。 猛烈なパワーでG・Loomisの#8をバットから曲げます。 無理に寄せようとすると4Xのテイペットは簡単に切られてしまうので3Xを使い続けました。 17日には少し邪心を起こして、Tom Morganの#6に4Xのテイペットで挑んでみたのですが、第1投目から55、6cmの大物がヒットしてしまい、バットが折れそうなほどロッドを曲げてからあっさりとテイペットを切ってゆきました。
時間をかけたやり取りをするなら4Xでも充分なのでしょうが、魚に負担をかけたくなければ3X以上を使うべきでしょう。

18日には眞柄、横井の両氏と阿寒川に入りました。 大量のカデイス、カワゲラなどが飛び回っているのですがライズは全く無く、眞柄さんと横井さんはニンフに変えたとたんに入れ食い状態になりました。 私は最後までドライにこだわってみたのですが(ニンフを持ってませんでした。)、25cm前後のニジマスが2匹だけでした。
阿寒川に入るのは今回で2度目でした。 うっそうと繁る原生林の中を流れる見事な川です。 昔はバイカモが川一面に密生していて、今よりもはるかに良かったとのことですが、それでも野生の姿がそのまま残っています。 鹿の白骨死体が砂州に打ち寄せられて横たわっていたりします。 目ぼしいポイントでは必ず魚を見ることができました。 サイズとしては横井さんの釣った40cmが最大でしたがまだまだ大物がいるのでしょうし、昨年から試行的に行われているC&Rが定着すればさらに魚影も濃くなり、魚のサイズも大きくなってくることは確かです。 水生昆虫の量は山形の寒河江川よりもかなり多いという印象を受けました。
19日も私と眞柄さんは阿寒川に入りました。 前日の上流部を二人で釣り上がり、眞柄さんは確実に各ポイントから魚を引き出していましたが、私が持参したニンフは小さ過ぎて何の役にも立ちませんでした。

阿寒湖、阿寒川を充分に堪能して、20日には標津へ移動しました。 ここではオショロコマの釣りです。 ロッドは眞柄さんも私もSageSPL-282。
翌日には阿寒湖に残っていた瀬戸口さん、横井さんも合流して雨の中をオショロコマ釣りに出かけました。 相変わらず「石の数」ほどのオショロコマで、一つのフライで何匹釣れるかといったような釣りです。 何年か前に私が「2時間で50匹。」と言ったら、それを聞いた人たち全員が柳沼のホラだと思い込んでいたようです。 それにしてもオショロコマは美しい魚です。
釣りに飽きて、藤本さんを見習いながら川岸の巨大なフキ取りをしました。 高さ1m、茎の直径が3cmもあるようなフキです。 見かけによらず歯ざわりも良くて上品な味がします。
22日は震え上がるような寒さと雨で、あえて釣りに行くほどの気持ちにもなれず、阿寒湖経由でのんびりと釧路空港に向かうことになりました。 昼過ぎに阿寒湖に着くと、「フィッシングランド」の窓からは小島に立ちこんでいる田代さんの一行が見えました。
阿寒湖を経由する理由は漁協で売っている生きた「ウチダザリガニ」にあります。 全員でお土産に買いました。 1kgで1,200円。 かなりの量になります。 これを塩茹でにして熱い内に食べます。 無言、絶品。 全員が「ロブスターよりもうまい!」と言います。
もしも阿寒湖に行く機会があったら、是非とも湖畔の「フィッシングランド」に立ち寄って1杯500円の生ビールとともに茹でたてのザリガニ(1人前1,000円)を試すべきです。 たとえ釣果がゼロでも、これだけで充分幸せになります。
それからもう一つ、阿寒湖のアメマス釣りだけではなく、阿寒川にも是非入ってみてください。 素晴らしい川です。 たとえ釣果はゼロでも、そこに居るだけで幸せになります。 もちろんキャッチ&リリースもしっかり実践してください。
(今日は東京の自宅ですが、明日は懐かしい大井沢に戻ります。)

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そうそう、標津町のホテル川畑に温泉が出て、とても気持ちのいい露天風呂が出来ていました。
地下1000mから49℃の温泉が湧き出しているそうで、ほんのりと塩味がして少しヌルヌルするのは海藻成分をかなり含有しているせいかもしれません。 すごく体が温まります。(宿泊客以外でも一人300円で入浴できるそうです。)
不思議なことに阿寒湖、阿寒川で溜まった釣行疲れがこの温泉ですっかり取れてしまいました。 阿寒湖ももちろん日本有数の温泉地ですから、私も毎日温泉に浸かっていたのですが地元での疲れには効かないものなのかも知れませんね。
(阿寒湖温泉には「北海道一まずい」とか「死ぬほどまずい」などと釣師の間では非常に評価の高いラーメン屋さんがあるのですが、今回も体験の機会を逃してしまいました。 阿寒湖の常連は「エメラルドホテル」を「エメ」なんて呼ぶんですね。 最初は何のことかわかりませんでした。)

釧路駅前の「和商市場」は面白い所です。 発泡スチロールの丼に白いご飯を買って(ご飯の量で150円から350円くらいまで別れてます。)、市場内の魚屋さんで刺身やウニ、イクラなどを適当に乗せてもらう不思議なシステムがあります。 マグロの中トロ8円とかヒラメの縁側150円・・・などとトッピングしてもらっているとあっという間に1500円くらいの海鮮丼になってしまいます。
ここで、「トラウトサーモン」という魚を初めて見ました。 最近、山形のスーパーストアなどにも「トラウトサーモン」などという鮭科と思われる魚の切り身が出回っていて、何のことなんだろうと疑問に思っていたのですが、丸ごと1匹を見てやっと正体が判明しました。
市場のオバサン:「お客さん、トラウトサーモン安いよ。」
買う気の無いヤギヌマ:「えっ? トラウトサーモンて何?」
オバサン:「これはね、養殖のサーモンなのっ!」
ヤギヌマ:「でも、トラウトってマスのことでしょ?」
オバサン:「いや、サーモンだよっ!」
ヤギヌマ:「サーモンて鮭のことだから、マスザケってこと? 升酒とかけてんのかな?」
オバサン:「ムズカシーことはわがんねっ!」
通りかかったヨコイさん:「うわっ、うまそっ!」
ヤギヌマ(小声で):「ドナルドソン。」
ヨコイサン(市場中に響き渡る大声で):「ギャハハハ・・・。 尻尾を見落としてました。 ギャハハハ・・・。 そうですよね、ドナルドソンですよね。 ギャハハハ・・・。 尻尾を見落とすなんて、釣師失格もいいとこですね。 ギャハハハ・・・。」
前日に藤本さんからも聞いてはいたのですが、尻尾の磨り減った肥満魚体を見てしまうと、やはり食欲にかなりの影響が出ますね。

釧路郊外のSunksで「ワールドカップ弁当」なんてのを売っていて、フランスバージョン、イタリアバージョン、スペインバージョンなど言う具合に並んでいたんですが、帰りの22日には全て消えていました。

阿寒湖から弟子屈に向かう峠道に「双湖台」という展望台があるのですが、ここの売店には「ポテトドッグ」という珍妙な食品があります。 大き目のジャガイモに衣をつけてフライにしただけのものなんですが、2個の串刺しで200円でした。 2個とも食ってしまうと後で胸焼けがします。 しかし、なんで「ドッグ」なんでしょう?

釧路のJR駅前にはありとあらゆるサラリーマン金融の看板が立ち並んでいます。 多分、釧路にはサラリーマンが沢山居るんだと思いました。

釧路湿原展望台は一見の価値はありますが、二見の価値はありません。

水槽で見るイトウと野生のイトウとの間にはまるでトラウトサーモンとアトランテイックサーモンほどの違いがあります。

Hiroyuki Yaginuma さんからの 2002/06/23 05:55 PM JST のコメント