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2007/01/10: "やっと大井沢の冬"
雪が3日も4日も降り続き、積雪も1mほどになってやっと大井沢の冬という感じです。
居間に居てテラスの向うの雪景色にカメラを向けていたら、偶然にも屋根から滑り落ちる雪が写りました。
アメダスの観測点が在って、しかも山形県内で最も積雪量が多いのは肘折温泉かも知れません。 大井沢はいつも肘折の次なので、なんだか負けているような意味の無い悔しさを覚えたりもします。
肘折温泉は典型的な湯治場の雰囲気を色濃く残した温泉地で、私は割合好きな場所です。 熊谷達也の<邂逅の森>にも登場します。
葉山の麓を通る高原の道を走っていると、眼下の深い谷あいに突然小さな温泉街が見えてきます。 新田さんとの山女釣りの帰りに初めてここを目にした時には、あまりにも幻想的な風景だったので強い衝撃を覚えたほどです。
迷路のような細い道路は車1台通るのがやっとという感じで、いかにも湯治場らしい旅館がひしめくように並び、お土産屋では湯治客相手の食品も売っていたり、地元の農家の朝市が出たり、懐かしくて涙の出そうな雰囲気の小さな郵便局があったりします。
とてもいい所です。 川沿いの遊歩道にはうんざりするほど沢山のヘビが居ます。 本来はイワナの川なのでしょうが、どうやらほとんど釣り尽くされている様子でした。 新田さんと二人で周辺の川を何本か探ったことがあるのですが、餌釣りの先行者たちのせいなのか、魚たちが団体旅行に出てしまった後なのか、比叡山の修行僧が千人も並んだような釣に終わりました。
その肘折も、今日現在の積雪量は1m20cmほどのようです。