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2007/06/28: "マタタビ、股旅、麻布十番・・・"
マタタビの葉の白さが目立つようになりました。
マタタビの語源は諸説が有るらしいのですが、中には「気を失った旅人がこの香りを嗅いで元気になり、また旅を続けたことから・・・」なんてのも有るようですが、ウソっぽいですね。
で、股旅はヤクザや芸者が旅をしてかせぐことの意味なんだそうだけど、どうやらあまり良い意味の言葉ではないらしい。
阿寒湖からの帰り、六本木の自宅で4、5日過ごしたのですが、麻布十番の変化には興味深いものがありました。
大江戸線と南北線の麻布十番駅が出来たときにもびっくりするほどの変化があったのですが、最近はまた違う方向への変化が始まっているらしい。
麻布十番の裏通りにはいると、オシャレ風な安普請のカフェバーっぽい店がいくつも出来ていて、まだ明るいうちからどれもが結構賑わっています。
おでん種屋の店内にはテーブル席が出来ていたし、鯛焼き屋はペンシルビルと言うよりは竹串ビルのような細長い建物に代わっていたし、人形焼屋の前には開店前の朝9時から行列が出来ていたし、あの麻布十番も2度目の変身をしつつあるのかも知れません。 一気に変化を遂げている六本木からの影響がここまで来ている様な雰囲気です。
もともとこの街は外国人の多いところだったのですが、その外国人の質も雰囲気も職業も年齢層もかなり変わって来ているようです。
東京でテレビを見ていたら、風船のように膨れ上がったサラリーマンが登場して、「あれもこれもと詰め込んだら、重くて身動きが取れなくなってしまった。」風なことを言っていました。 どうやらアップルのコマーシャルだったらしい。
数年ぶりに青山の「おかだ」に顔を出したら亭主がとても喜んでくれて、しかも料理の味は昔のままでこちらもすっかり幸せな気持ちになりました。 あの強気な亭主が「すっかり体力が衰えちゃって・・・。」などと寂しいことをいいます。 いつまでも歯切れのいい毒舌で元気にしていて貰わないと東京へ行く楽しみが減ってしまいます。
昔、あるソフト会社の重役が、「お〜っ、オレは柳沼の友達だ。」などと言いながらこの店に押しかけたんだそうですが、「だからどうした!」と亭主に怒鳴られて追い返されちゃったとのこと。
後日、亭主が「追い返しちゃいましたけど、いいですよね、柳沼さん。」
もちろん、そんなヤツは追い返しちゃってくださって大いに結構です。 どんどん追い返して、静かで良い店のままで居てください。
マイクロソフトの本社から来る外人さんたちは、新宿南口のドーナツ屋の行列に最初はびっくりし、次には必ず大笑いをするそうです。 そう言えば先日も外国人たちが店先に出来た人だかりにカメラを向けてしきりにシャッターを押していました。
それにしても、ドーナツ20個入りの箱を4つもぶら下げて歩いている若い女性を目撃したときにはちょっと驚きましたね。このドーナツを食べたことのある人の評では、「ただひたすら甘いだけで、クリスピーでもクリーミーでもなかった。」とのことなんですが、それがまた美味しさの秘密なのかも知れません。 機会があったら食ってみたいような気もします。
そうそう、十番の人形焼屋の行列はこの店のワッフルが目当てなんだそうです。 娘たちに言わせれば「ごく普通の味」とのことなんですが。