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2012/07/03: "東京の印象"
先月、東京に行って興味深かったことのいくつか。
(1)電車の中で:
スマートフォンを一心不乱に見ている人の多さ。 通勤時間帯は新聞記事の電子版を読んでいるサラリーマン、日中はメールやゲーム、TVドラマなどに夢中になっている若い人達。 赤ん坊を連れた若い母親は、スマホに夢中で、よだれと鼻水で悲惨な状況に陥っている子供には全く無関心でした。
スポーツ新聞や週刊誌、漫画雑誌などを読んでいる人の姿が皆無に近い。 新聞や週刊誌の発行部数が落ちるのも当然です。
網棚に全く荷物が乗っていない。 殆どの人がバッグや荷物は胸に抱えるか、膝に乗せるか、あるいは足の間に挟んで床に置いていました。
くたびれて汚い靴を履いていたのは私以外には居ませんでしたね。 以前は磨いていない靴を履いた若い人が多かったのに、今回はそんな薄汚れた服装の人を全く見ませんでした。 クールビズとは関係ないんだろうけど。
(2)街で:
IDカードらしきものを首からぶら下げて歩いている人がとても目立ったこと。
この頃は、東京では外を歩くときでもIDカードが必要なんだろうか? 昔は、IDカードを付けて街なかをうろつくのはIBM社員くらいのものでした。 新橋の飲み屋でIDカードをぶら下げたまま酔っ払っているIBM社員がいました。 誰とは言いませんけど・・・。
私が在籍していた某IT関連企業なんて、世間一般の恨み、憎しみ、非難、嫌悪・・・等々を受けている可能性大だったのものですから、IDカードはもちろんのこと勤務先がバレそうなものは必死に隠していたものです。 勤務先がバレると、魚まで釣れなくなります。
六本木タワーで出口が分からなくなり、迷い込んだ地下駐車場はベンツとベントレーだらけ。
ベンツ同士で張り合ってるかもしれない。
やっとの思いで外に出たら、目の前に「東京都立六本木高等学校」。 え? 城南高校じゃなかったの?
それにしても、六本木ヒルズは迷路ですね。 ま、もともとが日ヶ窪、恋ヶ窪、芋洗坂下だし、しょうがないか・・・。
麻布十番の「あべちゃん」は、夕方6時半だというのに超満員。 入れない客が店の外に溢れていました。
新宿も渋谷も「サンスイ」は店員ばかりで、客らしいのは私を含めても2〜3人。
銀座松坂屋別館地下のフライフィッシング専門店は、ただのアウトドアショップに変身していました。 イギリス王室御用達のアウトドアアイテムがずらり。
釣りブームは跡形もなく消えたらしい。
ミッドタウンのユニクロで靴下を買おうと思ったら、990円の表示。 「高いなあ〜。」と思ってよく見れば、小さな文字で(4足)とのこと。
私の前でレジに並んだオジサンも、1足だけに990円を払おうとして、店員に「4足で990円です。」と厳しく注意されていました。
1足だけじゃ売ってくれないらしく、オジサンは仕方なしに4足買ってました。 彼は外出先で、急に1足だけ必要だったに違いありません。 家に帰って、奥さんから「靴下なんて腐るほどあるのに、何で4足も買うのよ!」と叱られ、離婚したかも知れませんね。
渋谷の焼き鳥屋は、焼き鳥も鰻も鳥刺しも、どれもが絶品。 日本酒を目盛り付きの三角フラスコでお燗してました。 妻の父親も酒のお燗は三角フラスコでしたね。
店の名前で、「京都大学アイドル研究会」の元会長のことを思い出しました。 彼が再現する松田聖子も絶品でした。
と、まあ、東京も楽しい街になりましたねえ。
過疎化、高齢化も進んでいるようだし・・・。