カケスが来るようになりました。
カケスは、鳴き声とは裏腹にとてもきれいな鳥です。
最近になって我が家の周りをしきりに飛び回るようになり、昨日の朝は庭先に降りて地面の餌をとついばんでいました。
昨日、お隣の速雄さんが亡くなって、今日は雨です。
95歳だったそうです。
90歳を過ぎても、屋根に上がって雪下ろしをするほど元気で、藤沢周平とクロスワードパズルと川柳とシベリアでの抑留話と甘いものが好きで、いつもニコニコと穏やかな笑顔で、とても偏屈で頑固な老人でした。
また寂しくなります。
11/04/30 @ 01:46 PM JST [続く……]
これも有りなのかなあ・・・
今朝の新聞に入っていた折り込みチラシ。
仏壇と墓石の売りつくしセールが「がんばろう東北! 震災復興支援企画」で、「今がチャンス!」って、どう捉えればいいんだろう?
なんだか、ひどく気持ちが落ち着かない広告です。
山形に居ると、仏壇屋や葬儀場の広告がとても多いように感じます。
テレビコマーシャルでも、小坊主の格好をした不思議な雰囲気の幼児が登場して、「おじいちゃん、おばあちゃん、ボクんちに買いに来てください。」などと叫びます。
11/04/28 @ 04:39 PM JST [続く……]
ウグイス、イワツバメ、大井沢たけのこ
2日ほど前からイワツバメが家の前を飛び回るようになり、今朝はたどたどしいウグイスの鳴き声を聞きました。
1mの残雪の上に生えた竹の子は、茨城県土浦市からクロネコに乗って届いたもの。
大井沢辺りでは、「月山竹の子」と称する根曲がり竹の竹の子が珍重されますが、やっぱり孟宗竹の筍は嬉しいですね。
炊き込みご飯、若布との炊き合わせ、土佐煮、天ぷら・・・。
鶴岡辺りの名物に「孟宗煮」と言う料理あるらしいんだけど、どんなものなのかいまだに分かりません。
この時期になると、山形県ではどのスーパーへ行っても「孟宗煮用」と称して牛肉の薄切りを大々的に売っています。
一度、スーパーの店員に、「孟宗煮ってどんな風に作るんですか?」と質問したことがあります。
中年の女性店員だったのですが、「タゲノゴとニグを煮るだげだ。」と言い捨てて、どこかへ行ってしまいました。
何だか、それほど美味しそうでもない印象だったので、それ以来、興味がありません。
ちなみに、大井沢では孟宗竹はもちろんのこと真竹も淡竹(はちく)も育ちません。
11/04/26 @ 01:02 PM JST [続く……]
ベランダの下で
ベランダ下の池で、カルガモが水の中に頭を入れて逆立ちを繰り返していました。
大井沢は雨。 残雪の深さも1m前後まで減ってきていますが、雪の上を吹き渡る風は震え上がるほどです。
11/04/25 @ 07:57 PM JST [続く……]
安らかに眠って下さい でも、過ちは繰り返しますから・・・
今朝の朝日新聞には、恐ろしい記事がいくつも載っていて、ひどく暗い気持ちになっています。
原発を抱える北海道、福井、島根、佐賀ではいずれも原発容認の知事候補が選ばれたとか。
しかも、15基もの原発がある福井県では原発容認候補が圧倒的(次点の4.5倍の得票)な支持を得たそうです。
現在進行形で起きている福島県での悲劇は対岸の火事に過ぎないらしい。
福島県と福島原発が立地している地元に落ちた国からの交付金や地方税は、これまでに2,400億円にもなるそうです。
これは、名目はどうあれ、「危険手当」ですよね。
小沢遼子氏は、「賠償金の前払いという意見もあるけど・・・」などと自分の本音を言ってしまっていたけど。
福島県だって、地元行政だって、そして地元の住民たちだって、そのくらいの理解力は有ったはずです。
ま、世間一般の意見としては無知蒙昧の無辜の民を、官民一体になって騙したということなんだろうけど、騙された方も騙されていることを意識していたに違いありません。 だって、鎌倉以来、百戦錬磨の百姓、漁民、町民ですよ。 世に言われるほどに純朴でもないし、もちろん馬鹿でもありません。 転んでも只じゃ起きませんね。
それはそれとして、福島県もそうだったけど、福井も島根も、そして北海道も佐賀も、将来のリスクよりは目の前の大金を選んだということでしょう。 もし、万が一・・・というよりは十が一くらいかな・・・何かが起きたとしても、電力会社と国からの膨大な賠償金が期待できるし・・・。
ふと、「セルフ・ジェノサイド」とか「セルフ・ホロコースト」などという言葉が脳裏をかすめます。
さらに絶望的な記事がありました。
「東日本大震災の衝撃 専門家に聞く」というコラムで、京都大原子炉実験所助教 今中哲二という方が、チェルノブイリ原発事故を例に引きながら、
「日本でもこれから汚染が続く。 残念ながら、放射能と共存するしかない時代に入ったのだ。」
と断言しています。
津波で跡形も無く破壊された自宅跡に仮設住宅を建てて住み始めた人がいるそうです。
津波被災者の多くが、以前に暮らしていた地区に戻りたいと希望しているそうです。 歴史上、壊滅的な被害を何度も経験してきた場所に住みたいと言うんです。
今回の被災者たちが、25兆円もの国家財源を食いつぶして元の場所に家を建て、町や村を再建し、高さ20mの防潮堤を建設して暮らし始めたその後に、さらに「想定外」の地震と津波で今回同様の被害を受けたときには、それでも彼らは「被害者」なんだろうか?
そして、その時もまた、国民一人当たり数十万円もの負担をしなければならないんだろうか?
ふと、開高健の「パニック」を思い出しました。
どうやら、私たち日本人は自分たちの子孫を滅亡させ、自分たちの意思で自分たちの歴史や文化を消滅させようとそうとしているらしい。
3月11日に私たちが経験し、そしてその後にも経験していることって、何なんでしょうねえ・・・。
やっぱり人は学ばないらしい。
だからこそ、政府の高い危機管理能力と強力なリーダーシップが必要になんだろうけど、それも期待できないし・・・。
せめて、津波被災地の人たちが、「もう、二度と元の被災地には戻りません。」とでも言ってくれれば救いがあるんだけどなあ。
広島の原爆記念公園の碑文には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」と刻まれているらしい。
諦めて眠りましょう。 どうせ過ちは繰り返すんですから・・・。 安らかには眠れないけどね。
11/04/23 @ 01:05 PM JST [続く……]
カタクリ咲く
日当たりのいい山の斜面に、やっとカタクリの花を見つけました。
白いキクザキイチゲも混じっています。
11/04/22 @ 03:14 PM JST [続く……]
大井沢にも春の香り
大井沢でも、日当たりのいい山の斜面ではカタクリの花がやっと咲き始め、雪の解けた川岸にはフキノトウが顔を出し始めました。
今朝早く、散歩をしながら摘んで来たフキノトウは、今日上京する妻の娘たちへのお土産になります。
香りの高いフキノトウをたっぷりと味噌に刻み込んで油揚げに詰め、両面をこんがりと焼きます。 同じフキノトウ味噌を厚く切って串に刺した大井沢豆腐に乗せ、味噌が焦げるほどに天火で焼きます。 山形の酒が進み過ぎて困ります。
昨日、この春初めてサシバとイソシギの声を聞きました。
今朝は、ベランダの下の小さな池からオシドリのペアが飛び立ちました。
11/04/15 @ 10:25 AM JST [続く……]
ヒロシマ、ナガサキ・・・そしてFukushima、フクシマ
今年の雪は本当に深くて、重くて、住人の居ない家や小屋は、ずいぶんと被害を受けたようです。
積算降雪量が19mにもなったそうです。
テレビからは、海外の人たちが「Fukushima」を話題にしているニュースが流れるようになり、新聞には「フクシマ」と書かれた記事も載り始めています。
我が故郷の「福島」は、ヒロシマ、ナガサキと同じく「フクシマ」になりつつあるらしい。 しかも、長い時間をかけながら・・・。
11/04/13 @ 10:08 AM JST [続く……]
電気依存シンドローム、川開く・・・4月9日
二日続きの雨で、川の中州や浅瀬を埋めていた雪が一気に解けて流れ出しています。
残雪の深さも2mを切ったようです。
一昨日の大きな余震で、我が家も電気が止まりました。
幸い、昨日の昼前には復旧しまいたが、自分の日常があまりにも電力に依存していることに、改めて驚いたり、滑稽になったりしています。 もう、完全に電気依存症候群ですね。
朝、トイレの便座の冷たさに飛び上がりました。
洗面所で手を洗おうとして、湯が出ないことに戸惑いました。
給湯ボイラーも点火しないんです。
ガスレンジの自動点火が機能せず、ライターでガスを点けました。
湯を沸かして、コーヒーを入れようとしたら、電動式のコーヒーミルが動きません。
トースターも使えず、パンを焼くことも出来ないので、冷凍のご飯を温めようとして、電子レンジも動かないことに気がつきました。
停電がいつまで続くのか予測がつかないので、冷蔵庫や冷凍庫の開閉も極力避けなければなりません。
インスタントコーヒーはあまりにも不味くて、ミルクと砂糖を少し多めに入れて誤魔化さないと飲めませんでした。
新聞の配達が遅れています。
もちろん、テレビもだめです。
メールでも・・・と思って、パソコンも使えないことに気付きました。
幸い、薪ストーブだけはのどかに燃えているので、その前に寝そべって古新聞を読み返す意外には何もすることがありません。
電池式の古いラジオを点けてみましたが、あまりにもつまらなくてすぐに消しました。
外は雨で、散歩にも出られないし、犬までもが困り果てていました。
で、変なことなんですが、電灯が無くても何とか夜の暗さをしのげるのに、テレビ、電話、パソコンが無いと、結構辛いですね。
若い人たちの場合は、この他に携帯電話や携帯端末などが加わるんでしょうけど。
これも一種の複合汚染ですね。
11/04/09 @ 10:19 AM JST [続く……]
沈黙の春、そして猿も居ない惑星へ
今年の雪解けは例年に無く遅くて、いつもなら日当たりのいい山の斜面などで咲き始めているはずのマンサクも福寿草も、カタクリの花も全く見当たりません。
昨日の朝は−7℃、日中は+13℃と気温差が20℃もありました。 それでも、残雪の深さはまだ2mを超えています。
野鳥の声もほとんど聞くことが無くて、まるで沈黙の春です。
ドナルド・キーン氏が朝日新聞のインタビューで、「<人知をもってすれば天災も抑えることができる。>という欧米流の科学的確信には疑いを覚える。」と語っています。 当然です。 プレートの移動を人間の技術で止めることが出来るなんて、有り得ません。
今回の福島原子力発電所の事故では、あまりにも沢山のことが起きて、頭の中が闇鍋状態になっています。
「原発の<安全神話>が崩れた。」と言います。
安全神話なるものは、絶対的に危険なことが誰にでも分かっているものに対する仮説に過ぎない訳で、そういう意味では、大量の旅客を載せて時速300km超で走るような新幹線だって、その基本には大惨事を内包しながら走っていることになります。
で、神話が神話であるためには、その神話を作り出す人たちと、その神話を信じたい人たちが居る訳で、原発の立地を受け入れた地方自治体の人たちなんてのは、この「信じたい人たち」の中でもかなり積極的に信じたがった人たちなんでしょう。
世界中にどれほどの原子力発電所が稼動しているのか・・・多分、数百箇所になるんでしょう。
もはや後戻りはできないんでしょうか? 原子エネルギー無しには、人類の生活も経済活動も成り立たなくなっているんでしょうか?
今の消費ペースで行けば、世界の化石燃料は数十年で尽きるとの予測もあります。
あるいは、現在の技術で地球温暖化を防止するためには原子エネルギー意外には選択肢が無いとも言われます。
本当にそうだとすれば、我々の選択肢は二つだけです。
選択肢(1): 原子エネルギーに依存し、必ず起こるであろう原発事故と、それによる放射能汚染をあえて受け入れ、100年後には地球を人類はもちろんのこと、猿も住んでいない惑星にする。 そうなった時には熱狂的な自然保護者たちは欣喜雀躍ってことになるんでしょうけど、その頃には彼らも居ないんでしょうね。
選択肢(2): 原子エネルギーを今すぐに放棄し、我々の生活も経済活動もスローダウンする。 もし、今の電力消費量の25%か30%をカットすれば、原発無しでもやっていけるんだとしたら、25%や30%の不便度は我慢してもいいんじゃないかなあ。
もっとも、<安全神話>など必要も無いほどに安全な代替えエネルギーが登場するんでしたら、そんなに幸せなことは無いでしょうけど。
いずれにしても、私たちは今まで進んできた道に対して真摯に疑問を持ち、これから私たちの進む方向を真剣に考え直さなければならない所まで来てしまっているのかもしれない。 もう少しだけ謙虚に、もう少しだけ不便に生きてもいいと思う。
ま、私の人生なんて、残すところせいぜい10年か20年だし、飼い犬の命もそんなものでしょうから、その後のことなんてのはどうでもいいんですけどね。
11/04/07 @ 02:34 PM JST [続く……]
孫さんも、三木谷さんも偉いと思います。
東北の大震災の復興支援のために、孫さんは100億円、三木谷さんは10億円の義捐金を個人的に寄付するとのこと。
いくら大富豪のお二人とはいえ、これは本当に凄い金額だと思うし、心から尊敬してしまいます。
ま、金額の違いは、お二人が所有するプロ野球チームの成績の差によるのかもしれない。
孫さんは、この100億円の他にも、自分が引退するまでの役員報酬全額を、被災孤児たちの支援のために寄付するそうです。
お二人のような方々が、さらに何人かでも現れてくれると、なんだか日本の未来に希望が持てるような気がします。
ところで、わが国のエスタブリッシュメントや政治家の皆さんはどうするんだろう?
被災地が地元の小沢一郎センセーは世田谷の土地でも売って、義捐金にするんだろうか? 少なくとも4億円くらいは・・・。
鳩山前ソーリなんて、お母さんから10数億円もの小遣いをもらっていたのに、そんなはした金には気も付かなかったくらいだし、麻生元ソーリだって、「金は有るよ。」などとうそぶいていたそうだから、大いに期待していいんだと思います。
当面は解散も総選挙も無いとのことなんで、選挙資金も必要ないでしょう。
11/04/04 @ 02:50 PM JST [続く……]