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2002/02/16: "お柴燈"
今日は「お柴燈(さいとう)」です。
私はこの言葉を知りませんでした。 月遅れ正月の15日に神社の境内などで古いお札などと一緒に藁を燃やす行事です。 長野県の方にも同様の呼び名があるそうですが、いわゆる「ドンド焼き」と同じような行事ではないかと思います。 ちなみにこの「柴燈」は広辞苑にも載っている由緒正しい仏教用語です。
そんな訳で、午後から部落の皆さんと裏山の山神様を祭った祠まで準備に行ってきました。
先日の町内会長さんからの電話では「何もすることは無いから。」とのことだったんですが、会長さんの家に約束の時間に行ったら雪かき用のスコップを持たされました。 ちょっと悪い予感がしました。
生まれて初めて「カンジキ」を履きました。 隣の朝日山の家で今朝いただいてきたばかりのカンジキで履き方も知らず、町内会長さんに履かせてもらっちゃいました。 それにしてもカンジきは偉大です。 あんなに単純な構造なのに、2m80cmの積雪(新雪が50cm)の上をらくらくと歩くことができます。
大きな藁束を背負って山の斜面を上がって行くと15分ほどで5m四方くらいの祠に着きました。 ここで予感が当たりました。 先ず屋根の雪下ろし、そして祠の掘り起こし、水神さまの掘り起こし、結局2時間に渡る雪との格闘となりました。
夕方5時「お柴燈」の始まりです。 雪に突き刺した木に藁束を積み上げ、火を付けます。 その火で団子を焼いて食べます。 無病息災、虫歯の予防になるんだそうです。
このような行事を楽しむか、それとも面倒くさがるかは人それぞれでしょうが、私と私の家族にとってはとても新鮮で面白い行事でした。
夜、志田忠昭さん、志田喜春さんと区長宅を訪問して今年のイベントに関する相談をしました。
「太郎を眠らせ、雪降りつむ。次郎を眠らせ、雪降りつむ。」
と言う詩が身にしみるようにしんしんと雪が降り続いています。