[前の記事: "努さんのワラビ園"] [新着記事一覧に戻る] [次の記事: "寒河江川 5月11日"]
2002/05/11: "雨"
昨夜からの雨が本降りになって、川も増水し濁っています。
ずぶぬれのフライ釣り師がロッドとラインに手こずりながら熱心にニンフを流しています。 釣果ゼロの釣行を繰り返しながら、ライントラブルに苦しみながら釣り師は釣りがうまくなって行くんでしょうね。 釣にも「無駄な努力」は無いんでしょうね。
私も20年の餌釣りと10年のフライ釣りを経て、やっと自分なりに「釣りらしい釣りになってきたかな?」と思えるようになりました。 とは言っても、釣りは経験年数ではなくて釣行回数と釣った魚の数だと思います。 年に1度の釣行を何十年続けても、そんな釣り師は釣り師とは呼べないかもしれません。
それにしても、いつまで経ってもキャステイングが上達しないのは才能の問題なんでしょうか? 杉坂さんにも教わったし、田代さんにもアドバイスしてもらったのに・・・。 私のキャステイング練習こそ「無駄な努力」のような気がしてきました。
白いカモシカはその後姿を見せなくなりました。 元気を回復したんでしょう。 ここで生活していると野生動物を擬人化しての同情なんて何の意味も持たないことが良く分かります。 同時に人間の存在そのものが持つ原罪的なものを常に意識するようになります。
雨の日はすることも無くて、ただゴロゴロとして無駄な時間を過ごしてしまいます。
「晴耕雨読」なんてのは聖人君子の話で、私の場合はただひたすら「小人閑居して不全をなす。」の世界にどっぷりと浸かっています。
新聞には「ソフトバンク 初赤字888億円」などという記事が出ていましたが、今の私は「888」を見てもScott Gシリーズの「8フィート8インチ、#8」を連想するだけです。
今は「IT」も「Digital Divide」も単なるマーケテイング用語として聞こえるだけです。 忠昭さんは「ADSLじゃなきゃ・・・。」と言っていますが、私はISDNでも何の不便も感じません。 Internet接続の固定料金サービスを受けられないことだけが「Digital Divide」かな?と感じる程度です。
空は少し明るくなってきましたが相変わらずの雨で、ぎこちないキャステイングを繰り返していたフライ釣師の姿も見えなくなりました。