blog@yaginuma.com Home | Blog | About us

blog

Blog Home
Blog Archives

2005年09月
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 


search

Google

Web
www.yaginuma.com

yaginuma.com

Home
About us

Mail

Links

忠類川
鮭声鱒語
知床発…JAF・ロードサービス奮闘記
The Trail Cam.
higuchi.com blog

[前の記事: "薪を切らなくては・・・"] [新着記事一覧に戻る] [次の記事: "薪を切る"]

2005/09/02: "猪は野生の香り"

Dinner0902 (110k image)

今夜は館山から届いた猪肉をシンプルなシチューにしました。 味付けは塩漬けの豚バラ肉と胡椒だけです。
ほんのりと野生の香りを残しながらも上品であっさり、絶妙、夏向けシチュー。
ビールよりは冷やした赤ワインの方が良かったかも知れません。
この他には茄子と胡瓜の糠漬け、それに福島の幸水。 ちょっと変だったかな・・・。 でも、違和感は全く無し。
20年ほど前の夏の終わりに、ダブリンのレストランで夕食にご馳走になったアイリッシュ・シチューを思い出しました。

それは悪夢のような体験で、いまだにうなされて真夜中に飛び起きることがあります。
もし、ダブリンに行く機会があったら、<ケルティッシュ・ミュウ>というレストランのアイリッシュ・シチューを是非とも試すべきです。
まず、そのヴォリュームに圧倒されます。 白い陶製の巨大な器には、あふれんばかりに羊の肉(ラムなどという軟弱なしろものじゃありません。)、ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジンが盛り付けられ、私の感覚では10人分くらいはありました。
その日の昼に、ダブリン郊外のレストランでご馳走になったアトランティック・サーモンのソテーも私がいつも食べている塩ザケ15切れ分くらいの大きさで、夜になってもまだ14切れ分くらいは胃の中に残ったままだったものですから、目の前にドンと置かれた大量のシチューに取り掛かるには、大変な勇気と決断と努力が必要でした。
食べ切れませんでした。 3分の1がやっとでした。 招待してくれたマグロティさんには、とても申し訳のないことをしてしまいました。 ダブリンでも一流のレストランだったようなんです。
味の方は、羊の香りを十分に残した塩と胡椒だけの薄味。 羊好きにはたまらないことでしょう。
でも、あの料理をご馳走と呼べるのかどうか、今でも疑問のままです。 アイルランドの味ではあるのかもしれませんが・・・。 それに、あれは本当に一人前だったんだろうか? 別のテーブルの10人グループが注文したものを間違えて出したんじゃないだろうか、などと思ったりもします。
ダブリンで飲むギネスの黒生ビールは絶品です。 あれはもう、別格ですね。
私が泊まっていたホテルのバーには陶製の容器に入った月桂冠が置いてあって、バーテンの話では「飲むのは日本人とアメリカ人だけだ。」とのことでした。 ダブリンのホテルで月桂冠を飲んでいる日本人てのも、私の理解の範囲を大きく超えてしまう存在ではあります。