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2008/12/12: "「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」って?"
3日ほど東京に行ってきました。
科学技術振興機構・社会技術開発センター(なんてのが有るのも知りませんでしたし、今でもこれが何なのか分かりません。)が中心になって進めているらしい「地域に根ざした脱温暖化・環境共生社会」を実現するための方法論確立という、すごく高邁にして壮大な研究開発プロジェクトの合宿に参加するのが目的でした。
約100名の参加者の中には文部科学省の役人も居たようですが、ほとんどは全国から集まった大学のセンセーやら研究者たちばかりで、私だけがひどく異質で浮いた雰囲気でしたね。
で、何で私がこの異質な場に居たのかというと、大井沢の区長さんと龍太郎さんと、大川先生と両角先生に押し付けられたからなんです。 で、なぜそんな事になってしまったのかと言うと、東北大学の研究グループが大井沢で「東北の風土に根ざした地域分散型エネルギー社会」の<エコミュゼ>実現を目指すからなんです。
で、東大の本郷キャンパスで行われた合宿に参加して見て、とても驚きました。 どうやら冗談でも遊びでもゲームでもなくて、まじめに研究しようとしているらしいんですが、発表される研究プロジェクトやテーマの内容も、私の頭上を飛び交う議論も、全く意味不明、理解不能で、とてもとてもこの世の物とも思えませんでしたね。
あの人たちはどうやら現実の社会では生活していないらしく、地方社会の疲弊や過疎化高齢化にも気付かずに、あるいはそんな現実世界で起きていることなんてのは無視して、机上の空論、不毛な議論、非現実的な前提条件を積み上げた架空のシミュレーション等々を楽しんでいるらしい。
でも、まあ、近代社会においてはこんな無駄とも思えることにエネルギーを使っている人たちの存在も大切なんでしょう。
オワンクラゲが光る原因を突き止めてノーベル賞を貰う人だって居るんだから。
とは言っても、私があんな世界に巻き込まれるのはマッピラゴメンです。 とてもとても付き合ってられません。