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2009/01/17: "The sound of silence..."
連日の雪も今日は一休みで、一瞬日が差した寒河江川です。
積雪も2mを超えてくると、雪の防音効果で家の中に居ても、外に出てさえもほとんど音らしい音が聞こえてこなくなります。
橋の上に立っても、川の流れの音さえも消えてしまってシンと静まり返っています。
県道を走り抜ける車の音も雪の壁に吸収されてほとんど聞こえません。
時おり聞こえてくるのは風の音、小鳥の声、窓ガラスにサラサラと当たる雪、そして屋根に積った雪が滑り落ちる音くらいのものです。
東京で暮らしていたのは正に騒音の渦と濃密な排気ガスのど真ん中で、人が動物としての感性や機能を維持し続けるのはほとんど不可能な環境でした。 人間が人間の生活のために作り上げた環境が、生き物としての人間の基本的な機能・・・聴覚、視覚、臭覚、触覚、そして味覚さえをも奪って行くと言うのも皮肉な話しです。