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2009/01/21: "常用漢字の「常用」って?"
常用漢字表に新たに191文字が追加され、その中には「熊」や「鹿」、さらには「岡」や「埼」まで含まれると言うんで今更ながらに意外な感がしました。
埼玉や岡山、あるいは愛媛、栃木、茨城などという県名は、どうやら文化庁や文化審議会辺りでは常用されていないらしい。 (「さいたま市」などと言うひらがなの市が誕生したのは、そのせいなんですかね。)
いくら強制力の無い、単なる目安とは言っても、日常語の範囲くらいはもう少し広めに考えてもいいんじゃないかと思います。
「日本語が乱れている。」だの「若者の語彙が貧弱になっている。」だのと無駄な議論をするんだったら、日常語の書き方に制限を付けるかのような「常用漢字表」などというものは廃止した方がいいような気もします。 こんなものが有るから、森鴎外も夏目漱石も、谷崎潤一郎でさえも読めないような日本人が増えちゃってるんじゃないかなあ。
新聞や雑誌などの印刷媒体が読者の知識レベルを推量して、使用する漢字や語彙に自己規制をかけることには異論はないけど、役人や学者連中が個人の書く日本語に対してとやかく言うのはおこがましいというか何と言うか、兎に角余計なお世話です。