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2009/10/03: "咲き乱れる。"
この季節、大井沢ではこんな花が至るところで咲き乱れています。 足を止めて良く見ればとてもきれいな花なのに、あまりにも多いものだからその美しさを意識もせずに通り過ぎています。
要するにきれいなものばかりに取り囲まれていると、そのきれいさを意識しなくなってしまったり、山海の珍味、美味ばかりを食べていると、その美味しさ、旨さに麻痺してしまうことと同じなんですね。
人間の世界でも美人が「美人」として珍重されるのは、沢山の美人じゃない人たちが居るからこそである訳で、そういう意味では「美人」、あるいは自分が「美人」だと思っている人たちは、世の中の多くのブスたちに感謝すべきです。 年に一度くらいは「ブス感謝デー」なんてのを大々的に開催したりしてもいいんじゃないでしょうか。 もっとも、そんなことをしたら大多数の美人じゃない人たちからは大顰蹙を買うでしょうけど。
今、大井沢で一番多い花。 ヨメナに良く似ていますがノコンギクだと思います。
ヨメナは私の生まれた地方ではごく有り触れた雑草で、子供の頃にはその辺の野原から摘んで来た若芽をオヒタシにしたり油で炒めたりして食わされました。 特徴の無い味で、美味しかったという記憶はありません。 山野草の本によれば、ノコンギクの若芽も食えるらしいけど、ヨメナよりも不味いんだそうです。
そう言えば、セリやナズナ、ウコギの芽なども頻繁に食わされましたけど、あれは伝統の食文化を後世に伝えるための食育の一環だったのかなあ・・・。 だとしたら、少なくとも私の食生活には伝わりませんでしたね。 大井沢に居て、今朝の食事はパンにバター、ブルーベリージャム、そして焼いたトマトにトルコ産のチーズ、コーヒーでした。