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2009/12/03: "大井沢に来て9年"
2000年の12月1日に大井沢に越して来て、まる9年が過ぎました。
私たちが来た年の12月も雪が無く、大井沢に来た日はどんよりと曇った寒く暗い日で、初めて入った家はただただ冷え込んでいて、窓にはカーテンも無く、居間には運送会社の白いダンボール箱に入ったままの荷物が山のように積み上げられていました。
暖房用の薪も確保できていなくて、これから来るであろう長い冬と3mの積雪のことを思うと不安で心細く、新居に越したと言う嬉しさなんてほとんど有りませんでしたね。
東北の山村に引っ越すんだったら、晩秋や初冬は絶対に勧めません。 次回の引越しは初夏に決めました。
それにしても、9年なんてあっと言う間でした。 気分としてはまだ4〜5年きり経っていないような感じがしています。
まだ小学生だった子供たちが高校生になっていたり、大学に行っているなどと聞いたりしてびっくりしているのですが、当然のことながら私も周りのお年寄りたちも平等に9歳ずつ歳を取っている訳で、そんなことを思うと少し心細くなってきたりします。
せめて、これからはせっせと楽しく釣りでもしながら長生きを目指して、国や周りの人たちに迷惑をかけることにします。
そんな訳で、12月1日は一日中快晴。 前山から上った月は満月。
ところで、肉眼で見る月は卵黄のように黄色く光っているのに、300mmの望遠レンズを通して見る月はモノトーンです。
多分、夕日や朝日が赤く見えるのと同様の原理なんでしょうね。
夕暮れの障子ガ岳。 大井沢の西にある山なので、夕方は逆光になります。
そして月山。 冬の良く晴れた夕暮れ時には、年に一度か二度、見事なピンクに染まる一瞬があります。