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2010/03/24: "オシドリの群"
前山の麓からオシドリの群が飛び立ちました。
ラフカディオ・ハーンの「怪談」に「オシドリ」という物語があって、この話の舞台は私の故郷の隣村、陸奥の国 田村の赤沼ということになっています。
ところが、私は中学生になって「怪談」を読むまではこんな話は聞いたこともなくて、両親に確かめても知らないと言うし、高校で一緒になった赤沼出身のクラスメートも全く知りませんでした。
あれは、ラフカディオ・ハーンの作り話か、誰かに吹き込まれたただのガセネタだったに違いありませんね。
だいたいが、雌のオシドリが人間の女になって夢枕に立ったり、猟師の目の前で自殺をしたりなんてこと自体が眉唾ものです。
それに、主人公の猟師の名前も、よく覚えてはいないのですが、昔の庶民としては極めて変な名前だったような気がします。
ただ、この辺鄙な村の地名だけが変に現実味を帯びていて、そのことの方が怪談じみています。
今朝のオシドリの群は雄だけが7羽で、雌は1羽も居ませんでした。
取り入れの終わった田んぼなどでも、雄だけのオシドリの群をよく見るのですが、雌だけの群は見たことがありません。