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2012/05/29: "福島県民だって垣根を食う。"
「秘密のけんみんShow」というテレビ番組で、以前に「山形県民は垣根を食う。」なんてことが紹介されて、出演者全員がお決まりの「え〜っ!+のけぞり」をやっていました。
ただ単に、垣根に植えたウコギの新芽を食べるってことだけのことなんですけど、福島県で生まれ育った私から見れば驚く方が驚きです。 もともと漢方薬としても利用されていたし、日本各地で食べられているし、知らない方がおかしいんですけどね。
私の育った地方でも、ごく普通に屋敷の境界や畑の脇などにウコギを植えて生垣にしていました。
春先に、鋭いトゲに刺されながらその新芽を摘むのは子供たちの役目でした。
ザルいっぱいの新芽を摘んで、おひたし、炒めもの、ウコギ飯などにして食べたものです。 いかにも春らしい鮮烈な香りがして、ちょっとしたご馳走でしたね。
郡山の実家から貰ってきたウコギを軒下に植えておいたら、3、4年前から新芽を摘めるようになりました。
昨夜はしばらくぶりのウコギ飯です。
酒、醤油、塩、出汁などで、薄く味付けした炊きたてのご飯に、ウコギの新芽を刻んで生のまま混ぜ込みます。
ただそれだけなんですが、香りが立って、とても美味しいご飯になります。