神々の山
居間から見る湯殿山、月山の夕暮れ。
神々の住む山です。
300mmの望遠レンズで見る今朝の障子ガ岳山頂付近。
大井沢の南に横たわる朝日連峰。
気温−9℃、硬く締まった雪の上はカンジキ無しでも自由に歩き回れます。
10/02/24 @ 10:23 AM JST [続く……]
神々の山
居間から見る湯殿山、月山の夕暮れ。
神々の住む山です。
300mmの望遠レンズで見る今朝の障子ガ岳山頂付近。
大井沢の南に横たわる朝日連峰。
気温−9℃、硬く締まった雪の上はカンジキ無しでも自由に歩き回れます。
10/02/24 @ 10:23 AM JST [続く……]
LEVI STRAUSSってジーンズメーカー?
ジーンズを履き替えようとして、いつものジーンズとどこか違うような違和感を覚えました。
生地の感触も違うし、良く見れば縫い目も雑に見えるし、腰に付いている皮製のラベルも変につやがあって光ります。
内側に付いているタグを見たら「Made in Vietnum」と書いてあります。 これは1年ほど前にリーバイ・ジャパンから直接に通販で買ったものなので、贋物のはずはありません。
ふと、他のLeviジーンズの生産国に興味が沸きました。 手持ちの他の4本を見ると、フィリピン、日本が1本ずつ、そして2本が米国製でした。 そして今日のベトナム製ということになります。
米国製の2本は40年ちかく前に買ったもので、かなり色もあせてほころびも目立つのですが、まだ履けそうなので捨てずに置いたものです。
少なくとも40年前までは、この会社は米国内の自社工場か下請けを使ってジーンズを生産し、それを日本に輸出していたことが分かります。 しかし、今はどうなんだろう? 東南アジアの生産拠点は自社工場なんだろうか。
もし、海外の業者がOEM生産したものを単に流通させているだけだとしたら、これはもうメーカーとは呼べないんじゃないだろうか?
同じ意味で、UNIQLOなる日本の会社もただの流通会社にすぎないってことになりそうなんですが、これまで「メーカー」と呼ばれてきた企業は、いつの頃からか「企画・ディザイン会社」や「組み立て工場」、あるいは上記のような流通会社に変わってしまっているのかもしれない。
通販で買う衣料品に粗悪なものが混じるのも、トヨタの車に欠陥が出るのも、自社の社員が自社の工場で製品を作らずに掻き集めた部品を組み立てるだけだったり、OEM製品を右から左に流すだけになってしまったせいなんじゃないかとも思えるんですけどね。
そんな話とは関係ないんですが、ジーンズのラベルを見てびっくりしました。
私のWサイズ(ダブルサイズじゃなくてウェスト回りです。)は40年前と同じなんです。
それと、昔のラベルには「Every Garment Guaranteed」が無かったんですね。 自社工場で生産していた頃にはわざわざそんなことを言う必要も無かったってことなんでしょう。
10/02/23 @ 02:25 PM JST [続く……]
かなり寒い朝
朝6時の散歩はかなり寒く、無風だというのに顔は痺れ、鼻は痛くなり、手袋をはめた手は上着のポケットに突っ込んでいても凍えました。 ベランダの温度計は−14℃まで下がっていました。
我が家の飼い犬にとっては、この程度の寒さは気にもならないらしく、嬉々として雪の上を走り回っています。
小さな沢の岸では水蒸気が結晶化して枯れ枝や草の葉に付着していました。
10/02/22 @ 03:38 PM JST [続く……]
朝日新聞「百年読書会」の「オーパ!」を読む。
朝日新聞の読書欄に連載で掲載されているコラム「百年読書会」が、2月の本として開高健の「オーパ!」を取り上げていました。
釣をしない読書家がどんな風に読むのか、釣をする読書家が何を読み取るのかに興味があって、読み飛ばす程度に毎回読んでいました。
意外だったのは、釣り愛好家からの投書が無かったこと。 釣師は本を読まないのか、朝日新聞を読まないのか、投稿しても取り上げられなかったのか、それともわざわざ投稿をする気にもなれなかったのか・・・。
このコラムを担当している重松清なる作家(らしい)が釣をする人かどうかは知らないけど、「コピーライターとしての開高健の名作<人間らしくやりたいな>の精神は本書にも息づいているのかもしれない。」だなんて、やはり分かってないんだろうなあ。
アマゾンでの釣が終わって帰国する日の空港で、著者は「一瞬で私は滅形し、なじみ深い、荒寥とした、いいようのない憂鬱がたちこめてくる。 これからはもう犯されるままに私は形を失い、澱んで腐った潮溜まりとなって日々をやりすごしてゆくのである。」といった心理状態になっちゃうわけで、集英社文庫236ページの中ほどに書かれたこの2行半を読めば、彼の釣がどんなものなのか分かってしまったような気になります。 それに、彼の釣にはどこかにベトナム戦争での体験を引きずっているような気配を感じることがあります。
昔の私にも週末の釣行だけを考えることで日々をやりすごしていた時期があったし、ロッドケースを抱えながら暗澹たる気持ちで帰りの空港ロビーに座っていたこともあります。
10/02/22 @ 12:06 AM JST [続く……]
やっと−12℃
今年は−10℃以下になることがほとんど無くて、暖かいと思っていたら昨夜は−12℃を下回りました。
雪が締まっていて気持ちがいいので、カンジキを履いて河原に出てみると、柔らかそうな蕾を付けた猫柳を見つけました。
2月もあと10日。 長かった冬ももうすぐ終わりそうな雰囲気です。
正月からベランダに下げていたパンチェッタもかなり水分が抜けたようなので、1階の物置の中に移して熟成させることにしました。
3月になったら試食してみようと思っています。
10/02/18 @ 11:34 AM JST [続く……]
「エコミュゼ」って知ってます?
いつの間にか「<U猫>の日記」が再開されていて、思わず読んじゃいました。
それはそれとして、今年の大井沢はまだ積雪が1m70cmあるかないかと言ったところです。
今日は朝から雪を満載した大型のダンプカーが何台も何台も通り過ぎるので、何をしてるんだろうと思っていたら、27日に開催される雪祭りの会場に雪を運んでいるんだそうです。
大井沢で雪不足だなんて、これも地球温暖化の影響なんでしょうか。
この季節、山形のみならず東北、北海道では雪祭りだらけで、しかも雪不足で地方によってはダンプカー数百台分もの雪を運んだ、などと聞きます。 山形のさくらんぼ農家が、暖かくなり過ぎた山形を見限って北海道に移住したなんてことも聞いたことがあります。 あと10年もすれば、この辺りでも蜜柑の露地栽培ができちゃうんじゃないか、と楽しみにしています。
先日、東北大学や東京大学の先生方がお見えになって、「大井沢エコミュゼ化計画」の話をされていました。
先生方の詳細な調査、分析の内容をうかがっていると、大井沢の自然環境の素晴らしさを改めて思い知らされます。
その素晴らしい自然環境を生かして、エネルギー源を石油から薪と水力に置き換えるだけで現在の大井沢のCO2排出量を95〜6%も削減できるんだそうです。
いや、本当に突っ込みようが無いほどの見事な分析と報告で、ただただ「仰る通りでございます。」とひたすら納得ではありました。
でもね、たった300人きり住んでいない大井沢のCO2排出をゼロにしたからと言って、鳩山さんの削減目標には何の貢献もしないだろうし、年寄りたちが10年も20年もかけて「エコロジカルで地球環境に優しい持続可能な地域社会」(つまりエコミュゼ)を無理やり作ってみても、完成した頃には誰も住んでいなかも知れないし、誰も居なければCO2なんて排出したくても排出できなくなってしまうんだろうし・・・などと考えるのは後ろ向きで良くないですね。
じゃあ、大井沢の人たちが半世紀前のエネルギー消費形態に戻って、2mを超える雪の中から薪用の木材を切り出し、炭を焼き、沢の水を引いた小水力発電に頼る生活を実現したとしても、それは今の都会生活には何の波及効果も期待できないだろうし、ただの「エコミュゼ」と言う名の見世物で終わってしまいそうな気もします。
ま、見世物なら見世物として、それが地域活性化の目玉にでもなればいいんだろうけど、その実現に必要な諸々のリソースをどこに求めればいんだろう? 特に「持続可能な」human resourceは?
しかし、ここには先生方の考える理想郷を創り出すだけの自然環境はありますね。 さて、どうしましょうか?
薪ストーブで暖まって、水力発電でパソコンを使いたい皆さん、大井沢に移住しませんか? 4WDの木炭自動車でブイブイ言わせるなんてのは凄くカッコいいと思いませんか?
雪だって、近年はずいぶんと少なくなっていることですし、山菜だって茸だって豊富だし、旨いし、赤提灯も縄のれんも無いし、クラブやバーだって無いし、無駄金なんて使わなくて済むし、生活習慣病なんてすぐに治っちゃいますよ。
仕事? 生活費? 大井沢に来てまでそんなことで悩むのは愚の骨頂です。
のんびりと雪見酒でもやりながら薪ストーブの炎と美しい季節の移ろいを楽しむのが一番!
(*Ecomusee=仏語らしい。 英語ではEcological Museumってことかな?)
10/02/16 @ 03:43 PM JST [続く……]
ポリシュソーセージは紅茶に浸したマドレーヌ
アメリカ産のポリシュソーセージとスパムを見つけると買わずにはいられません。
どちらにも小さかった子供の頃の味と思い出が詰まっていて、口に入れた途端に昔の田舎の風景や家族たちとの生活が一度に意識の中に広がります。
東北の農村で、麦飯に味噌漬けで育った子どもにとっては、瓶詰めのソーセージやホーメルのスパムはそれはもう奇跡の美味でした。 つくづくアメリカ人に生まれなかった我が身の不幸を嘆いたものです。 アメリカ人だったら、ソーセージやスパムを毎日食べて、シアーズの通販カタログに出ているような豪華でオシャレでカッコいい生活ができるのに・・・と本気で思っていましたね。
食い物というか、その食い物の味や香りのようなもは遠い記憶と密接につながっているような気がします。
昔の記憶がよみがえるせいでもないのでしょうが、とにかくこのポリシュソーセージとスパムだけは今になっても本当に好きです。
この味が恋しいばかりに、以前、材木町の裏通りにあった「シカゴドッグ」へ足繁く通ったものです。 (最近、広尾のナショナル麻布の近くにもホットドッグ専門店ができていて、アメリカ人らしい家族連れなどで結構賑わっているけど、やはり昔の「シカゴドッグ」の方が美味しかったように思うのは気のせいかなあ。)
今になってみれば、ソーセージやスパムを夢のご馳走のように思っていたあの頃の方が、何もかもが珍しくて欲しいものばかりで、飛び上がるほど美味しいものが山ほど有って、なんだかとてもいい時代だったような気もします。
パイナップルの缶詰の味と言ったら、感動のあまり失神しそうでしたね。 (私の曾祖母は、死ぬ間際にお見舞いにいただいたパイナップルの缶詰を口にして、「こんなにうめえ沢庵漬は食ったことがねえ。」とそれはそれは喜んでいたそうです。)
ま、もはや失われてしまった時を求めてみても仕方の無いことなんだけど・・・。
10/02/12 @ 11:52 AM JST [続く……] [コメントなし]
なだれ注意報の出る朝
吹き荒れた暴風雪が過ぎて、やっと日が差し、風も無く穏やかで暖かな朝です。
日中の気温は3℃を超えて、なだれ注意報が出ています。
朝日に光る寒河江川。
荒れた天気が収まれば、山裾の道路にはキツネ、テンなどの小動物の足跡だらけです。
このとても小さな足跡はどうやら野ネズミのものらしい。
スッと縦に伸びた線は、尻尾の跡のようです。
2匹(羽?)が並んで走ったような山ウサギの足跡がありました。
10/02/08 @ 04:00 PM JST [続く……]
この冬一番の冷え込み、吹雪
猛烈な雪、突風、地吹雪です。
午後2時の気温も−10℃近くまで下がっていて、この冬一番の冷え込みになりました。
50mも離れていないお隣の家が地吹雪で完全にかき消されてしまったりします。
通り過ぎる車はハザードランプを点滅させながら時速20kmほどで走っています。
こんな日は、全ての約束をキャンセルして家に閉じこもり、ストーブの前でギンギンに冷やしたドライマーティニのダブルロlックでもすすりながら、吹き荒れる外の風景を眺めているに限ります。
つまみは種を抜いていないグリーンオリーブの塩漬けです。
10/02/06 @ 03:13 PM JST [続く……]
吉若さん
板東さんから、「吉若さんが亡くなれた。」との電話。
以前から彼の闘病の様子は聞いていたので、ある程度の覚悟は出来ていたのですが、やはりショックで、悲しくて、寂しくて、すっかり涙もろくなっています。
BCNの若い営業責任者、そして編集記者でもあった彼に最初に会ったのはもう20数年も前のことです。
明るくて、親切で、フットワークのいい業界通で、IT業界に入ったばかりで右も左も分からない私に、沢山の沢山の知識と情報をくれました。
どれほど助けられたか分かりません。
来週でも顔を見に行こうかと思っていた矢先です。
遠くに居て、お見舞いにも行けなかったことをとても悔やんでいます。
10/02/04 @ 04:55 PM JST [続く……]
ソフトのコピーが違法だなんて・・・前例踏襲の役人根性
ま、BSAの誰かさんにしてみれば笑い事じゃないってことなんだろうけど、今朝の朝日新聞(山形版)を見て、「相変わらずだなあ・・・。」と思わず笑っちゃいました。 役人たちの「前例踏襲」という美徳がいまだに続いているんですね。
20年以上も前、私がある米国系のソフトウェア会社でマーケティングを担当していた頃なんですが、ある日突然、滋賀県の教育委員会の担当者と称する方から電話をいただきました。
「各中学校、高校へのパソコンを導入する予算はあるのですが、ソフト購入の予算が無いので1本は買わせて貰いますが、あとはコピーソフトを配布したい。」とのことでした。
私は目が点になりましたね。
ソフトウェアの無いパソコンにどんな存在意義があるのか知りませんが、中高でのパソコン教育を推進しようなどと不埒なことを考えていながら、ソフトの購入予算を取らないなんて、まあ、馬鹿と言うか何と言うか・・・。
で、私はその電話に対して、「いえ、それは困ります。 ソフトはパソコンの台数分だけ購入してください。 ただ、パソコン本体をコピーしてソフトの数だけ用意される分には当社からは何のクレームも申し上げません。」とお答えしました。
滋賀県教育委員会のご担当の方は電話の向こうで絶句しておられました。
また、長野県の白馬農協の職員は、わざわざ「ダンボールいっぱいのコピーソフトを持っている。」と自慢の電話をかけてきたことがあります。 当時のアプリケーションソフトにかけらていた、コピー防止のためのプロテクトプログラムを破ったことを自慢したかったようです。
「あなたと話してもしょうがないので、上司の方を電話に出してください。 これは明らかに著作権法違反なので、話によっては白馬農協を告訴するようになるかも知れません。 電話で済むようなことでもありませんので、今からすぐにそちらに伺います。」
なんてことを言って脅したら、途端にしどろもどろ。
後日、地元特産の巨大な漬物セットが送られてきましたけど、送り返しましたね。
昔から、パソコンのアプリケーションソフト違法コピー悪辣ランキングは:
第1位: 小中高の教員
第2位: 地方自治体、公共団体
第3位: 某大手通信会社
なんてことが言われていました。
あるとき、某大手通信会社の本社に呼び出されたことがあります。
私を呼び出した某社の職員によると、社内の違法コピーソフトは14億円分に相当するので、何とか格安に正規ソフトを提供してもらえないだろうか・・・という虫のいい話でした。
先方が出向いて来て、頭を下げるんだったら考えようもあるでしょうが、こちらを呼び出しておいてお茶の一杯も出さずに、ただ同然の価格でソフトを売れだなんて、泥棒が自宅に検察を呼び出して執行猶予を要求しているようなもんです。
もちろん、私は「正規のソフトを正規の価格でご購入いただけないのでしたら、著作権法違反での告訴とそれに伴う損害賠償の請求を検討させていただきます。」てなことを言って帰ってきました。 その後のことは知りません。
その直後に東京国税局から電話があって、また同様の話かと思い、嬉々として電話に出たら、「ストックオプションの所得が申告されておりませんので、出頭してください。」とのこと。 頭に来ましたね。 でも、ここではインスタントコーヒーを出してくれて、「お代わりはいかがですか?」なんてことまで言ってくれました。
そんな訳で、北海道庁では2万本以上、7億円に近い違法コピーソフトが見つかったんだそうだけど、DVDプレイヤーにDVDソフトが無ければ何の意味も無いことは分かっているくせに、IT機器の導入部署の連中はアプリケーションソフトについては意識に無いか、いまだにコピーで間に合うものと思っているらしい。 それが彼らの前例だったんでしょう。
要するに、公の職業に近い連中ほど著作権に関する順法意識が薄いってことなんでしょう。
教員は「子どもたちの教育に使うんだから・・・」と言い、公務員は「公共の仕事に使うんだから・・・」と言い訳します。
でも、テメーらは教員と言う職業で給料を稼ぎ、公務員と言う職業で生活が成り立っているんだから、その月給を稼ぐための手段に法律を犯すなんてのは言語道断。 盗んできた電卓を使っで予算を立て、コンビニで万引きしたボールペンで生徒の試験を採点するのと全く同じです。
もっとも、違法コピーソフトが最も蔓延しているのはソフト業界・・・なんてことを聞かないでもないけど。
10/02/03 @ 02:46 PM JST [続く……]