大井沢雲に乗る。
朝からの雨が残雪の上に降り、大井沢は霧・・・と言うよりは雲の中です。
遠景が濃い霧に飲み込まれ始めたかと思うと、たちまち風景全体が乳白色の雲で覆われ、隣家さえも見えなくなります。
村中が雲の中に入ったようで、ふと、「ノンちゃん雲に乗る」という石井桃子の童話を思い出したりもします。
この童話、本も読んだし、白黒の映画も記憶にあるのですが、ストーリーは全く覚えていません。
東京フロインドリーブのパンが届きました。
ここ数日、パンが切れてしまって、朝食は冷凍庫に残っていたパンパーニッケルやご飯でごまかしていたので、すっかり豊かな気分になっています。 大井沢に来てから、どういう訳か朝食にパンとコーヒーが無いと落ち着きません。
東京に居る頃は、六本木から広尾まで、トコトコと歩いてはフロインドリーブまで買いに行っていたのに、今はFaxで注文するだけで翌々日には宅急便が届けてくれます。
10/04/28 @ 02:28 PM JST [続く……]
胃酸の主人公役はイソジン?
妻がカタクリを摘んできました。
茹でて干して、保存食にします。 かなり人気のある食材ですが、私は嫌いです。
で、妻は「胃酸でも見るか・・・。」と言って部屋に入りました。
主人公役の俳優の名前は「イソジン」だとか。
胃腸薬と消毒薬との関係が分かりません。
韓流ドラマだそうです。
今朝のテレビで、国家戦略担当大臣みたいな人がソフトバンクの孫さんと一緒に出ていて、韓国は「韓流ドラマを東南アジア諸国に売り込んで、韓国の存在感を高めている。 だから日本も宮崎アニメで・・・。」みたいなことを言ってました。
こんな馬鹿な大臣が国家戦略を考えていて、総理大臣は何も決められなくて・・・孫さんがとても立派に見えましたね。
でも、しばらくぶりに見る孫さんはとても大人になっていて、白髪などもチラホラと見え、昔、私に向ってテーブルを叩きながら怒鳴り付けたころに比べればすっかり穏やかになったような雰囲気でした。
で、孫さんが私に怒鳴った内容は、「おたくのソフトはうちの会社に独占させなさい! でなきゃ、うちの営業はおたくのソフトなんて売りません!」ってことだったんですが、「あぁ、結構です。 自分たちで売りますから。」とお答えしたら、テーブルを叩いて激怒されましたね。 でも、孫さんて、ちっとも怖くなかったなあ。 今でも好きですね。
大井沢でも、数日前からウグイスの声が聞こえ始めました。
まだ「法華経」とは言えないらしく、「ケキョ」とばかり鳴いています。
10/04/25 @ 08:20 PM JST [続く……]
絶好のポイント
ここを通る度に、「絶対に大物イワナが溜まっているに違いない。」と思ってウズウズするんですが、居ないんでしょうね。
林道のすぐそばだし、先日も残雪の上には川に向う足跡があったし、密漁者もずいぶんと多いようだし、3年ほど前には、この近くの養殖場でテンカラを振っていたとんでもない馬鹿も居たし・・・。
昔、Sockeyeの北村さんが、「ヤギさんさあ、釣は旅だよ。」と言っていたけど、同感です。
地元での釣りなんて、六本木に住んでいて芋洗い坂のクラブで飲むようなものです。 面白くも何ともありません。
などと言いながらも、以前は鳥居坂やアクシスビルの横辺りで、ずいぶんと飲んじゃってましたけどね。
10/04/24 @ 01:20 PM JST [続く……]
D5000を買った修平さんはエライ!
修平さんが、Nikon D5000を買ったからと言って、見せに来てくれました。
同時に、沢山の質問もされました。
寒河江市のカメラ専門店では、店員が修平さんの質問に答えられないんだそうです。 7万円もの高級カメラを売りつけておいて、不親切、無責任もいいとこです。(ま、パソコンソフトを売っていた私だって、カメラ屋さんを非難できる立場じゃないんですけどね。)
「モードって、何だ? メモlリーカードって何のこった?」と聞かれます。
「リモコンはどうやるんだ?」、「Lvは何の意味だ?」、「このボタンは何に使うんだ?」、「ダイヤルのAだの、Sだのって、これは何だ?」・・・と矢継ぎ早に聞かれても、ちょっと困ってしまいます。
カメラを借りて、シャッターを押してみると、ミラーが落ちません。
「あれ? ミラーが落ちませんね。」
「ミラーってどれだ?」
「普通、シャッターを押したら、カシャっとミラーの落ちる音がするでしょ?」
「んだな。 音がしねえな。」
ってな訳で、二人でマニュアルのあちこちを開いては、ひとつひとつの解決です。
先ずは、マニュアルの読み方、索引の調べ方からの説明です。
マニュアルの中はカタカナ、アルファベットの連続で、頭が混乱しない方が変です。
AF−L? AE−L? info? Fn? カメラボディの外側だけでも意味不明の記号だらけです。
今までNikonのフィルム一眼レフを使っていたとは言え、84歳の修平さんが、デジタル一眼レフを新しく手に入れて、使いこなそうとしていることには心の底から敬服しちゃいますね。
そのうち、「パソコンも買ったから、教えてくれ。」などと言われそうで、とても心配です。
人間、年は関係ないですね。 修平さんを見習って、私もD3を買って、G・Loomisの新しいダブルハンドも買って・・・。
10/04/22 @ 03:30 PM JST [続く……]
Spaghetti Carbonara木こり風
カタクリの花を見ようと、残雪の上を歩いていて、今日も野生のエノキダケと見つけました。
これからの山歩きには、ビニール袋とポケットナイフが必携ですね。
帽子を茸や山菜に取られてしまうと、結構不便です。
と言う訳で、昼食はそのエノキダケと自家製パンチェッタで、Spaghetti Carbonara木こり風。
エノキダケの歯ざわり、甘み、香りと、とろりとした卵黄のソースが良く合って、大変結構でございました。
10/04/21 @ 04:58 PM JST [続く……]
雪を溶かす雪?
4月に入ったら、2、3日毎に雪が降ります。
「もうこれが最後の雪だろう。」と思っては裏切られています。
民宿「さくお」のおばさんが、「昔から、春の雪は雪を溶かす、って言ってね、降った分以上に雪を溶かすんですよ。」と教えてくれました。
でも、降った雪が、雪を溶かす間もなくまた雪です。
深さが80cmほどまでに減った積雪は、いつまでも80cmのままです。
春だと思って、里から上がってきた雀たちも、想定外の雪に右往左往しています。
10/04/17 @ 06:15 PM JST [続く……]
エノキダケは早春の茸
沢沿いの柳の倒木に生えているエノキダケを見つけました。
これが、あのモヤシの様な市販のエノキダケと同じ茸だなんて、ちょっと意外ですが、野生のエノキダケはこんなにたくましいんです。 この茸は、まだ山に雪が残っていて、人々があまり山に入らない時期に生えるので、大井沢ではほとんど食べられていないようです。
10/04/16 @ 05:47 PM JST [続く……]
雪の朝はアカゲラの訪問
昨夜来の雪が10cm以上も積りました。
庭先の雪囲いに2羽のアカゲラが来て、「キュッ、キュッ」と鳴き交わしています。
妻が、「最近はキツツキが来ないね。」と言っていたように、しばらくぶりの訪問です。
窓を開けると逃げてしまいそうなので、窓のガラス越しにカメラを向けていると、どうやらこちらに気が付いた様子で、じっと見つめています。
10/04/15 @ 11:45 AM JST [続く……]
春の吹雪
昨夜は一晩中強風が吹き荒れ、そして今朝は猛吹雪です。
午後からは町まで出かけなければならないし、夜は村の会議があるし、少し憂鬱です。
10/04/14 @ 10:18 AM JST [続く……]
暗い月曜日
暖かな日が続いて、すっかり春めいていたのに、今日は一転して朝から雪。
気温も1℃にもならず、暗くて寒い月曜日です。
しきりに散歩をせがむ飼い犬を無視し、ベッドに潜り込んで井伏鱒二を読んでいます。
「春さん蛸のぶつ切りをくれえ
それも塩でくれえ
酒はあついのがよい
それから枝豆を一皿・・・」
なんて、朝から熱燗が飲みたくなります。
私は井伏鱒二が大好きで、彼の「川釣り」という短編集は特に好きなんだけど、「山椒魚」がどうして名作と言われるのか、よくわからない。 この短編は、おそらくは作者自身の自虐的な心象風景なんでしょうね。 でも、一般の読者は、この岩屋に閉じ込められた両生類に、暗くて八方塞りな自分の人生でも重ね合わせて、心癒されながら読むんだろうか?
それよりは、
「われら万障くりあわせ
よしの屋で独り酒をのむ」
方がずっといいなあ。
この詩には、(新橋よしの屋にて)とあるけど、今でもこの店はあるのかな。 いかにも新橋烏森的な雰囲気が伝わってきて、とてもしみじみしちゃいますね。 そうだ、こんど東京へ行ったら、新橋の「和楽」にでも行って、「鮑のぶつ切りでもくれえ、それも塩でくれえ」とでも言ってみよう。
10/04/12 @ 11:16 AM JST [続く……]
湯殿山 夕景
湯殿山が雲の下で、傾いた陽光に光っています。
日が長くなって、夕方の5時を過ぎても日差しが残っています。
大井沢の積雪も1mを切りました。
昨日の日中は気温が16℃まで上がり、一日中ストーブ無しで過ごすことができました。
西川町の月山スキー場がオープンしたそうです。 今年の積雪は7、8mで、7月下旬まで滑れるとのことですが、雪の消えるのは案外早まりそうな雰囲気です。
例年だと、積雪の下の部分20cmから30cmほどは硬い氷になっていつまでも溶けないのですが、今年の残雪にはその硬い部分がありません。
我が家の周囲の残雪も、あっさりと溶けて後退しています。
10/04/11 @ 02:44 PM JST [続く……]
ウグイスがカラスになって、オシドリが飛ぶ。
山裾のプールで休んでいるオシドリを見に行ったら、あと50mというところで飛び立たれてしまいました。
6日に公示された西川町の町長選挙は、明日が投票日です。
早朝から通り過ぎる選挙カーのウグイス嬢(おばさん?)の声も、酒で喉を潰した新宿二丁目のマダムのような声になり、今朝はもうカラスかカケスです。
オシドリが驚いたのは、その声のせいかも知れません。
西川町の町政は極めてチャレンジングな状況。 チャレンジ精神旺盛な候補者の皆さんには頭が下がりますね。
もっとも、夕張市の市長になりたがる人だって居るんだから、私なんぞの理解を超えた、凄い人も居るもんです。
(どっかのNPOのオバサンが、「チャレンジド」なんて言葉を使っていたけど、あれはどんな意味だったんだろう。 西川町のことを言ってたのかな? もしかしたら、鳩山さんのことだったのかも知れない。)
10/04/10 @ 09:55 AM JST [続く……]
大井沢の恵み・・・パンチェッタ完成
正月から3ヶ月以上かけて熟成させていたパンチェッタが完成しました。
表面には薄っすらと白カビが付き、ねっとりとして特有の香りとコクが出ています。 まさに風味絶佳といったところです。
麻布一の橋のNissinで売っているイタリア産のパンチェッタにかなり近いものが出来ました。
大井沢の冬に感謝です。
もちろん、無添加、無着色なので気温が上がると、この白カビが青カビやピンクのカビに変わってしまいます。 後は冷凍庫で保存します。
今朝はジャガイモ、エリンギと一緒に炒めて朝食に。 大満足。
飼い犬は味見をさせてもらえないものだから、恨みがましい目つきで妻の顔をにらみつけていましたね。
昼はスパゲティ・カルボナーラといきたいところですが、卵黄をからめるタイミングが難しくて、私はどうしても満足に作れません。
10/04/08 @ 11:39 AM JST [続く……]
キジバト、サシバ、イソシギ・・・
雪が解け、陽射しの当たる場所では福寿草が咲き始めました。
2、3日前からイソシギのにぎやかな声が聞こえ始めています。
冬の間は姿を見せなかったキジバトやサシバもイソシギと一緒に戻ってきたようです。
10/04/07 @ 12:05 PM JST [続く……]
行ったり来たり
朝7時。 −4℃。
今朝は春?
10/04/04 @ 07:29 PM JST [続く……]
諦めの悪い冬です。
春の雪にしては降り過ぎのような気がします。 諦めの悪い冬が悪あがきをしているのでしょう。
午前中は穏やかに晴れていたのに、昼頃になっての突然の雪です。
そうそう、私のブログに「吟味堂」へのリンクが付きました。
私の最も親しい友人の一人、熊井さんの店です。
熊井さんといえば、「魔法の手を持つ男」とも呼ばれる驚異のマジシャンにしてソフト業界では知らない人の居ない(居るかも知れないけど)著名マーケティングマン、そして田代さんも勝俣さんも脱帽の名フライ・フィッシャーです。
熊井さんが流れに入れば、川中の魚が尾びれを振って擦り寄って来るばかりか、阿寒湖に一歩立ち込めば、鏡のような湖面はたちまちにしてアメマスのライズの嵐と化し、湖岸のヒグマも恐れをなして逃げ出す・・・との伝説があるほどです。
彼ほどの人が、魔法の手を封印し、IT業界を捨て、フライロッドを折ってのニュー・ビジネス。 吟味の上にも吟味を尽くした極上食材の通信販売だそうです。
(まだ折ってないロッドがあったら、私に下さいね。)
10/04/03 @ 01:06 PM JST [続く……]