カモシカの足跡
向い山の麓に、くっきりとしたカモシカの足跡が残っていました。 左の方へ歩いて行ったようです。
まだにおいが残っていたらしく、飼い犬はためらいも無く藪の中に飛び込んで行きます。
すでにカモシカは遠くへ去った後だったのか、それともあっさりと振り切られたのか、我が家の犬は20分ほどで、ハーハーゼーゼーといいながら戻ってきました。
数年前までは、よくカモシカの姿を見かけたのですが、最近は全く見かけません。
足跡を見つけたのも、本当にしばらくぶりです。
11/09/29 @ 05:32 PM JST [続く……]
蕎麦は農業を救う?
7月に蒔いた蕎麦はそろそろ収穫時期のようですが、遅蒔きの蕎麦は今が花盛りです。
この数年、米から蕎麦への転作が急速に進んでいるらしく、ずいぶんと蕎麦の白い花が目立つようになりました。
以前に、「蕎麦の捨て作り」という言葉を聞いたことがあります。 10アール当たり2万円だか3万円だかの転作奨励金だけを目当てに水田を蕎麦畑に変え、収穫は翌年の種の分だけあればいいんだそうです。
という訳で、日本の食糧自給率は更に下がるんですね。 ところで、蕎麦粉の自給率は上がってるんだろうか?
自給トウガラシです。
でも、一味、七味、カイエンペッパー、チリペッパー、それにキムチ漬け用の数種のトウガラシ粉を買うので、完全自給には程遠いですね。
11/09/28 @ 04:22 PM JST [続く……]
野分の後
大井沢は台風の被害らしい被害も無く、むしろ恵みの雨だったのかもしれません。
11/09/22 @ 08:44 PM JST [続く……]
誤訳本の典型・・・「完訳 釣魚大全」
アイザック・ウォルトンの「The Compleat Angler or the Contemplative Man's Recreation」は、釣りに関する古典的名著として極めて有名な本です。 1653年にロンドンで発行されたそうで、17世紀の英語で書かれているために素人に毛が生えた程度の英語力では到底読みこなせない代物らしい。
と言うわけで、昔、森秀人訳の「完訳 釣魚大全」(角川選書)を買って読もうとしたことがあります。
あまりにもつまらなくて、訳が分からなくて、放り出してしまいました。
先日、百目鬼恭三郎の「乱読すれば良書に当たる」を読み飛ばしていたら、「アイザック・ウォルトン 釣魚大全」という書名が目に止まりました。 百目鬼さんはこんな本まで読んでいるのか・・・と感心しながら、その評を読んでみると、書き出しから
「翻訳に誤訳はつきもので、どんな名訳にも必ず誤訳はある。 ただ、その誤訳に気づいたら、版をあらためるときに直せばいい。 せっかくの西欧の名著が、誤訳のために台なしになっているのは、一種の罪悪であるからだ。
ところが、中には、誤訳だらけのまま恬として恥じることなく版を重ねている破廉恥な訳者、出版社もある。 アイザック・ウォルトン「釣魚大全」(森秀人訳・角川選書)などは、その典型というべきであろう。」
なんてことを書いてるんです。
百目鬼氏によると、この訳本は誤訳だらけどころか、原文とは関係のない、訳者の勝手な「創作」までもが至る所に侵入しているらしい。
どうやら、読むだけ損の破廉恥訳本のようです。
「完訳」ってところが、人を馬鹿にしていていいですけどね。
それはそれとして、開高健の著書に「完本 私の釣魚大全」があります。
当然、彼もウォルトンの「釣魚大全」を読んでいるんだろうと思ったら、彼は下島連氏の訳本を引用しているんですね。
この下島訳の「釣魚大全」はすでに絶版らしく、Amazonの古書でも探す意外には入手できそうにもありません。
今手に入る「釣魚大全」には立松和平が訳したものもあるようですが、彼が17世紀の英語を読解するほどの語学の達人だとは知りませんでした。
開高健の釣りに関する著書の中では、この「完本 私の・・・・」と「フィッシュオン」の2冊がいいですね。
「オーパ!」や「オーパ、オーパ!!」、「もっと広く!」、「もっと遠く!」などの方が有名だけど、これらの本は読んでいてひどく辛くて、暗い気持ちに落ち込むことがあります。
11/09/21 @ 10:04 AM JST [続く……]
新蕎麦をいただく。
徳本さんから手打ちの新蕎麦が届きました。
いつもながらの見事な蕎麦です。 もちろん生粉打ち、蕎麦粉100%、つなぎ、混ぜもの一切無し。
ほんのりと緑がかっていかにも新蕎麦の風情。 まさに蕎麦らしい風味、甘味、申し分なしでした。
山形は「蕎麦どころ」などと言いますが、私の好みから言えば蕎麦はやっぱり東京ですね。
11/09/20 @ 05:56 PM JST [続く……]
ブナぐるみ
ブナ林の中を通る林道で、ブナの実を見つけました。
大井沢では「ブナぐるみ」と呼びます。
丸い殻の中に入っている小さな実が、少し胡桃のような味がするからだと思います。
この三角形の実は、意外に皮が硬くて、人間が食べるにはちょっと苦労しますが、熊の大好物です。
豊作の年にはブナ林の地面に敷き詰めたように落ちていたりします。 今では、拾い集める人も、それを食べる人もほとんど居ないようですが、昔は子供たちの冬のおやつだったという話を聞いたことがあります。
11/09/20 @ 01:15 AM JST [続く……]
ドジョウを食う。
なぜか、浅草辺りの老舗どじょう屋が自民党の国会議員などで大繁盛しているなんて話を聞きます。
臨時国会の代表質問前夜には、野党の党首たちが集まって柳川鍋を囲んだなどという噂も聞こえてきます。
なんでも、今度の総理大臣は「俺はドジョウだ。」と言ったそうなんだけど、新聞やテレビで顔を見る限りでは、ドジョウと言うよりはナマズに似ているような気もします。
大井沢にもドジョウは生息しているらしいのですが、あまり見かけません。
ドジョウは晩秋の霜が降りる頃になると、泥の中にもぐって冬篭りをしてしまいます。 春になって、水が温み、泥の温度が上がる頃になると、チョロチョロと泳ぎだして来ます。
養殖のドジョウも水温が5℃以下に下がると、冬眠状態になるとのことです。
私の故郷では、稲刈りも終わり、うっすらの霜が降り、水溜りに薄氷が張る頃になると、子供たちが唐鍬とバケツを持って、田んぼにドジョウ堀りに行きました。
ドジョウが潜んでいる場所には小さな呼吸穴が開いているのですぐに分かります。 1時間も掘ると、バケツの底が見えなくなるくらいの成果がありました。
井戸水を張った盥に放して泥を吐かせ、味噌味のドジョウ汁にして食ったものです。 ご馳走でした。
囲炉裏にかけた鍋の中にドジョウを入れて蓋をします。 鍋が沸騰してくると、中のドジョウが大暴れしている様子が分かります。
子供心にも、ドジョウに同情したしたものですが、食欲には勝てませんでしたね。
今年は、金沢のドジョウの蒲焼も品薄だったとのこと。 ドジョウまでが放射能汚染の風評被害で、入荷量がとても少なかったんだそうです。
さて、永田町界隈のドジョウも寒くなれば冬眠しちゃうんでしょうか? もしかしたら、寒くなる前に眠っちゃうかも知れません。
11/09/15 @ 10:03 AM JST [続く……]
大井沢はすでに紅葉?
1ヶ月ほど前から、ブナの葉だけが枯れ始め、まるで汚い紅葉のようです。
3、4年前から目立つようになったブナハムシによる食害です。
すぐにブナを枯らしてしまうようなことはありませんが、なんらかの悪影響はありそうです。
地震、津波、原発事故、異常気象、台風災害・・・某東京都知事が言うところの「天罰」なんでしょうか?
オリンピック招致なんかにうつつを抜かしていたら、もっとひどい天罰が来るんじゃないかなあ・・・。
11/09/07 @ 08:42 PM JST [続く……]
北海道標津町の野生ラズベリージャム
(Copy right: Yasushi Fujimoto)
北海道の標津町(士別ではありません。)では、野生のラズベリーがジャムにして売るほど採れるらしい。
という訳で、その標津町から届いた野生ラズベリーのジャム。
朝食のトーストに乗せても、プレインヨーグルトに垂らしても、とにかく絶品。
ラベルが凄い。
<Confiture de framboises sauvages>で商品名が<Ratu air mata =王様の涙=>ってんです。
Confiture・・・はフランス語だろうと想像できるけど、このRatu air mataは何語なんだろう? ラテン語?(実はマレー語なんだそうです。 「なんで・・・?」などという、無粋な詮索は止めときましょう。)
このラベルひとつをとっても、標津町の皆さんの知性の高さ、教養の深さ、その博識ぶりと趣味の良さが実によく分かっちゃいます。
中標津空港で買えますか?
(ところで、ジャムみたいな涙を流す王様って、どこの王様だろう? ベトついて、涙をふくのが大変でしょうね。)
11/09/06 @ 12:41 PM JST [続く……]
猪が1頭
房総の猪が丸々1頭、枝肉にもならずにそのままの姿で届きました。
早速、四肢は間接をはずして切り分け、背骨は出刃で叩き切り、フィレはステーキ用に丁寧にはずして置きます。
リブはラムチョップ風に切って、骨付きのままフライにしてもいいかも知れません。
今日の夕食は骨付き腿のローストです。
それにしても、千葉県館山市郊外に住む二人の伯母様たちが、頭部、皮、内臓を除かれて丸裸になった猪を、そのまま荷造りしている姿を想像すると、ちょっとミステリー小説風で趣がありますね。
11/09/02 @ 12:30 PM JST [続く……]