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2008/08/11: "口ばしの短い人は金沢<みやむら>のどじょうを食い損ねる。"
私の母は、運良くご馳走に当たった人のことを「口ばしが長い」と言っていました。
例えば、到来物のメロンを切っているところにたまたま来合わせたような人のことをいいます。
そういう意味では、KM井さんは「口ばしの短い人」ということになりそうです。
そのKM井さんを天童駅まで送って、家に帰ってくると林さんから金沢<みやむら>のどじょうの串焼きが届いていました。
夕食時、妻と二人で本数を数え、恨みっこ無しの均等分けです。
私の分は、妻がまだ半分も食べないうちに消えてしまい、妻のお裾分けがあるかと、はかない期待を持ったのですが、もちろんそんなことが起きる訳がありません。
それにしても、この丁寧な仕事振りにはいつも感動します。
どじょうを一匹ずつ割いて、卵だけを残して処理をし、細い竹串に刺して炭火で焼いてあります。 炭火に落ちたどじょうの脂肪が燃え、その煙の香りがします。
ほろ苦いどじょうの味に甘いたれと煙の香りが渾然と交じり合って、冷えたビールにはたまりません。
冷えたビールを飲むためにどじょうを食うか、どじょうを楽しむためにビールを飲むか・・・んなこたぁ、どうでもよくなります。
と言う訳で、KM井さん、残念でしたね。