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2008/08/16: "野の百合"
これは家の近くで野生化したカサブランカ。
数年前に村の人から貰った球根を妻が「居間から見えるところに・・・。」と植えたものです。 ほとんどは消えてしまったのですが、これだけが残っていて山百合が散った頃に咲きます。 これもそろそろ終わりです。
昔、「野のユリ」などというシドニー・ポワチエ主演の映画が有ったり、バルザックの「谷間の百合」だったり、その他にも歌に歌われたりして、百合の花にはなぜか清楚で清潔で清々しく、ロマンチックなイメージがあるんだけど、実際の百合の花はこのカサブランカにしてもかなりあつかましくてずうずうしい感じのする花ですよね。 山百合なんて、近くで見ると新宿2丁目の厚化粧のオカマみたいだったりします。
それに、香りが下品です。 まるで安物の香水です。
深山幽谷でほのかに漂ってくる山百合の香りにはそれなりの風情を感じたりもしますが、これを狭いマンションの居間などに置いてしまったりしたら悲惨ですね。 我が家の家族はカサブランカの香りでさえも耐えられずにベランダに出してしまいます。
清楚とはいえなくても、華やかでゴージャスとは言えないこともなくて、その辺のところが下品な雰囲気と重なっているのかもしれません。 豪華絢爛なんて下品で野暮と同意義みたいなもんですしね。
散りかけているカサブランカなんて、気の毒で見ていられません。