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2009/09/01: "二百十日の前夜は風祭り"
二百十日は立春から数えて210日目の節句を指すんだそうだけど、その前夜は大井沢では各集落毎に人々が集まって「風祭り」を行います。
私が住んでいる集落の今年の祭り会場は我が家で、夜7時過ぎから15〜6人の人たちが参加しました。
天照大神の掛け軸(我が家にはその掛け軸が無いので、湯殿山神社からいただいたお札で代用です。)の前にお神酒、灯明、塩を供えて農作物に暴風雨の被害が無いことを祈願します。
後はお神酒のお下がりをいただきながらの簡単な宴会になるのですが、昨夜は夜遅くまで盛り上がって酒が足りなくなってしまいました。
ただ、酔った上でのレスリングやボクシングも、口角泡を飛ばしてのディベイトも無く、ただただ和やかに終わってしまったのは何か物足りなくて残念なことではありました。
大井沢では八百万の神々がユビキタスです。 早朝の林道を歩いていたり、ブナの森に入ったりすると、神にも仏にもまったく無縁の私でさえも、神々の存在を感じるような時があります。 大井沢の人たちが湯殿山神社を信じ、山の神に願い、風の神、水の神、火の神に祈るのも、いつも神々の神秘的で人間の予想を超えた力を感じ続けているからなのかも知れません。
(先日、NHKのBS放送で「Actors' Studio」を見ていたら、クリント・イーストウッドが出ていて、嫌いな言葉は「ユビキタス」だと言っていました。 もちろん英語で言っていたので、正確には「ユビキタス」とは聞こえませんでしたが、ま、意味は同じでしょう。)
川岸に咲いていた名前を知らない花。
庭先で咲き始めた萩。