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2009/09/03: "ブナグルミは熊の主食"
以前に聞いた話。
薄っすらと積った雪の上に熊がどっかりと座り、周りの雪を払って地面に落ちたブナの実を食べていたそうです。
しかも、前足の指で一つずつ摘まんで拾い食いをしていたと言うんです。
「指で摘まんで・・・」と言うのは嘘っぽいですね。 人間だってブナの実を指で摘まむにはちょっと苦労します。
大井沢ではブナの実を「ブナグルミ」と呼びます。 長さ1cm前後の小さな実です。 殻を剥くと、クルミのような味の白い中身が出てきます。
昨日、林道で一つだけ見つけました。 大井沢のブナは今年もウエツキブナハムシの食害で、既に葉が枯れ始めています。 ブナの実は冬篭り前の熊の重要な主食です。 今年もまた不作かも知れません。 栗が豊作なら熊も救われるのでしょうが。
昨日の朝、我が家の前の県道を横断していたカルガモの親子の行列に、また車が突っ込み、そのまま走り去りました。
まだ風切り羽も生えていない幼鳥が一羽、車にはねられてもがいていました。 親鳥と兄弟たちが道路際に固まって犠牲になった雛の様子をじっと見ていましたが、次の車が来たせいか諦めて池の方へ姿を消しました。
田んぼの稲の中から出てくる鴨たちの様子を、部屋の中で見ていた私には何も出来ませんでした。
草むらの中で動かなくなっている雛を拾い上げてみるとまだ温かく、血が口ばしを伝わって流れ落ちます。
庭先に埋葬しました。 幼いカルガモたちのおくり人役はもうご免です。