風味絶佳 大井沢の秘伝豆
妻の畑の秘伝豆。
商品として出荷されるものはこの程度の少し未熟な状態が好まれるようですが、実際には丸々と太ったものの方が香り、甘さ、旨み、歯ごたえ・・・どれをとってもいかにも秘伝豆らしい味がしてとても美味しくなります。
特に、一日の寒暖の差が大きい大井沢の秘伝豆の味は格別です。
大井沢の秘伝豆を食べてしまうと、あの馬鹿に評判のいい「だだちゃ豆」でさえも「ただの茶豆」になってしまいます。 ビアホールや飲み屋で出される冷凍枝豆きり食ったことが無い人たちには「だだちゃ豆」も驚嘆の味になっちゃうのかも知れませんが。
普通、枝豆は収穫して1日か2日もすると香りも甘みも極端に落ちてしまいます。
東京に居たころにお中元などでいただいた「だだちゃ豆」を美味しいと思ったことは一度もありません。 しかし、この秘伝豆は日持ちがして2日くらいではほとんど味が変わりません。 もちろん、畑から取り立てのものをすぐに茹で上げて、まだ温もりが残っているうちに食べるのが最高なんですけどね。
09/09/26 @ 10:29 AM JST [続く……]
マイタケ、モダシ、ハタケシメジ
軒下に置いた菌から、1kg前後のマイタケがいくつか出始めています。
大井沢の露地で栽培したマイタケは、天然ものとの差は値段ほどにはありません。
小さく割いて生干しにすると香りが一段と強くなります。 冷凍保存して炊き込みご飯や鍋物に使います。
09/09/24 @ 10:35 AM JST [続く……]
驚異の子、驚異の牛肉
東北自動車道のパーキングエリアのレストランに有った看板。
こんな子も居るんですね・・・と驚くよりは、こんな嘘コピーを堂々と書いちゃうコピーライターの無神経さに驚いちゃいます。
09/09/23 @ 08:01 AM JST [続く……]
久慈市へ
大井沢の皆さんと岩手県の久慈市へ一泊二日の研修旅行に行ってきました。
研修内容はとても充実していて、目から鱗が何枚も落ちて、翌朝の三陸沖に登る太平洋の朝日がまぶし過ぎるほどでした。
「研修旅行」って、観光旅行の別名かと誤解していたのですが、昨年、今年と参加してみて、考えを改めています。
大井沢の皆さん、研修旅行を馬鹿にしちゃいけません。 外で何が起きているか、を見るのはとても大切なことです。 少なくとも、大井沢の抱えている問題点は良く見えてきますよ。 更に、解決策だって極めて明快に見えちゃうんですけどね。
09/09/22 @ 07:41 PM JST [続く……]
茸の季節
多分、キホウキタケ。 図鑑で見れば毒とのこと。
ホウキタケは歯ざわりがシャキシャキとして本当に美味しい茸ななんですが、その仲間はほとんどが毒らしい。
09/09/17 @ 10:35 AM JST [続く……]
やっと秋晴れ
気温が10℃を下回る朝もあって、大井沢はすっかり秋です。
昨夜の食卓には吉太郎さんにいただいた初物のマイタケが天ぷらと散らし鮨の具になって乗りました。
今年はいつもよりも雨の日が多いように思います。 薪割りの作業が思うように進みません。
それにしても、原の安達さんの作業の早さには驚きました。
6トンの薪材の玉切りを1日で終わり、2〜3日後にそばを通ったらすっかり薪に割って棚に積み上げてありました。
しかも、私のように薪割り機などという軟弱な道具を使わずに斧で割ってしまうんです。
大井沢の皆さんは、機械よりも斧で割る方が早い、と言います。 でも、私は体力に自信がありませんね。 十数トンの薪を斧で割ったりしたら体がバラけちゃうに決まっています。
09/09/16 @ 08:44 AM JST [続く……]
イナゴ、マタタビ、トリカブト
妻が捕ってきたイナゴを佃煮にしました。
私は福島県の農村で育ったものだから、イナゴは全くゲテモノではなくて、「秋の味覚」に近いものがあります。
ところで、日本人が食ってきた昆虫類ってどれほどあるんでしょうね。
ザザ虫、ハチの子・・・私は思いつかないけど、かなり種類が多いんじゃないかと思います。 伊那地方出身の人は、蚕の蛾を食べたと言っていました。 繭から出てきた蛾をザルにとって羽の鱗粉を水で洗い流し、砂糖と醤油で甘辛く煎り煮したものをご飯に乗せて食べるとすごく旨いんだそうです。 食う気にはなりませんけど・・・。
09/09/14 @ 11:50 AM JST [続く……]
新蕎麦が届いて幸せな昼食
昨日、徳本さんから「新蕎麦を打って送ります。」との電話。
楽しみにして待っていたら、なんと昼前には届きました。
薄っすらと緑色を帯びた正に新蕎麦。 もちろん、正真正銘、混ざりっ気無し、蕎麦粉100%の十割蕎麦です。
09/09/11 @ 03:13 PM JST [続く……]
気が付けばアンパン、ドラ焼き
娘が努さんからいただいて来たホダ木を庭先のブナの根元に置いていたら、いつの間にか直径10cmを超えるような椎茸が生えていました。 まるでアンパンかドラ焼きです。
妻はもっと大きくして東京の娘たちに送ると言っています。
ところで、今年は天候不順だったんだけど、山の茸はどうなんでしょう。
09/09/11 @ 10:05 AM JST [続く……]
薪を積む。
長さ40cm強に切って置いたナラの丸太を薪に割っています。
やっと一列目の棚を車庫の天井近くまで積み上げ、2列目はまだ半分ほど、そして3列目を積み上げ始めているのですが、これで2/3ほどが終わったところです。
高さ2.5mほどまでに積み上げるものですから、2列か3列を同時進行で積んで行かないと、何かの拍子に崩れ落ちてしまうと言う大惨劇に見舞われたりもします。 最後の棚は、それまでに積んだ棚に持たせかけるようにして積みます。
せっかく積み上げた薪の棚がスローモーションでゆっくりと倒れて行く様を目の前にすると、悲嘆、絶望、むなしさ、脱力、怒り、後悔・・・等々が頭の中で沸点を超え、嫌気がさして職場放棄したくなります。 車庫に置いた車の上に崩れ落ちて、フェンダーが凹んでしまったこともあります。 もちろん、今は薪割り、薪積みの作業時には車は必ず外に出しておきます。
今積み上げているのは、来年の冬に焚く分です。
写真の左に見えるのが今年の冬用で、やはり去年の今頃に薪に割って積み上げて置いたものです。
風通し良く、雨の当たらない車庫の中は理想的な薪の乾燥場所なのですが、ちょっと狭苦しくなってしまうのが難点です。
天気さえ良ければ、薪作りの作業もあと3、4日で終わりそうです。
09/09/10 @ 04:11 PM JST [続く……]
寒い朝
朝6時、テラスの温度計は10℃。
09/09/09 @ 08:07 AM JST [続く……]
水位が下がってひょうたん島がひょっこり
月山湖(山を越えた鶴岡側には「月山ダム」があってまぎらわしい。)に沿って車を走らせていたら、同乗していた娘が突然「ひょっこりひょうたん島だ。」と言います。
見れば確かにひょうたん島が湖面に浮かんでいます。 あのひょっこりひょうたん島がこんな山奥まで来てしまったかのようです。
私はトラヒゲやダンディーよりも、絶対にドン・ガバチョが好きでしたね。 あのキャラクターは正に保守系政治家そのものです。
09/09/08 @ 02:13 PM JST [続く……]
ブナグルミは熊の主食
以前に聞いた話。
薄っすらと積った雪の上に熊がどっかりと座り、周りの雪を払って地面に落ちたブナの実を食べていたそうです。
しかも、前足の指で一つずつ摘まんで拾い食いをしていたと言うんです。
「指で摘まんで・・・」と言うのは嘘っぽいですね。 人間だってブナの実を指で摘まむにはちょっと苦労します。
大井沢ではブナの実を「ブナグルミ」と呼びます。 長さ1cm前後の小さな実です。 殻を剥くと、クルミのような味の白い中身が出てきます。
昨日、林道で一つだけ見つけました。 大井沢のブナは今年もウエツキブナハムシの食害で、既に葉が枯れ始めています。 ブナの実は冬篭り前の熊の重要な主食です。 今年もまた不作かも知れません。 栗が豊作なら熊も救われるのでしょうが。
昨日の朝、我が家の前の県道を横断していたカルガモの親子の行列に、また車が突っ込み、そのまま走り去りました。
まだ風切り羽も生えていない幼鳥が一羽、車にはねられてもがいていました。 親鳥と兄弟たちが道路際に固まって犠牲になった雛の様子をじっと見ていましたが、次の車が来たせいか諦めて池の方へ姿を消しました。
田んぼの稲の中から出てくる鴨たちの様子を、部屋の中で見ていた私には何も出来ませんでした。
草むらの中で動かなくなっている雛を拾い上げてみるとまだ温かく、血が口ばしを伝わって流れ落ちます。
庭先に埋葬しました。 幼いカルガモたちのおくり人役はもうご免です。
09/09/03 @ 10:33 AM JST [続く……]
二百十日の前夜は風祭り
二百十日は立春から数えて210日目の節句を指すんだそうだけど、その前夜は大井沢では各集落毎に人々が集まって「風祭り」を行います。
私が住んでいる集落の今年の祭り会場は我が家で、夜7時過ぎから15〜6人の人たちが参加しました。
天照大神の掛け軸(我が家にはその掛け軸が無いので、湯殿山神社からいただいたお札で代用です。)の前にお神酒、灯明、塩を供えて農作物に暴風雨の被害が無いことを祈願します。
後はお神酒のお下がりをいただきながらの簡単な宴会になるのですが、昨夜は夜遅くまで盛り上がって酒が足りなくなってしまいました。
ただ、酔った上でのレスリングやボクシングも、口角泡を飛ばしてのディベイトも無く、ただただ和やかに終わってしまったのは何か物足りなくて残念なことではありました。
大井沢では八百万の神々がユビキタスです。 早朝の林道を歩いていたり、ブナの森に入ったりすると、神にも仏にもまったく無縁の私でさえも、神々の存在を感じるような時があります。 大井沢の人たちが湯殿山神社を信じ、山の神に願い、風の神、水の神、火の神に祈るのも、いつも神々の神秘的で人間の予想を超えた力を感じ続けているからなのかも知れません。
(先日、NHKのBS放送で「Actors' Studio」を見ていたら、クリント・イーストウッドが出ていて、嫌いな言葉は「ユビキタス」だと言っていました。 もちろん英語で言っていたので、正確には「ユビキタス」とは聞こえませんでしたが、ま、意味は同じでしょう。)
09/09/01 @ 05:42 PM JST [続く……]