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2003/01/20: "前句付け"

大井沢には、多分江戸時代から続いていると思われる「前句付け」という独特の短詩形式が残っていて、今でも地区の人たちの楽しみになっています。
形式はあえて言えば連歌に近いイメージですが、特有のルールを持っています。 山形県内では尾花沢市近郊にも残っているとのことですが、川柳に土の匂いを加えたような独特の世界です。
今日は、その「前句付けの会」に誘われて、妻と二人で見学して来ました。

「前句付け」に関しては以前から聞いてはいたのですが、先日、志田国太郎さんが我が家を訪ねて説明してくれるまでは全く何のことやら分からずにいました。
今回は20人前後の人たちが参加して約360句が披露されました。
連歌の面白さは切り口の意外性と瞬発力にあるのではないかと想像しているのですが、この「前句付け」も瞬発性は別にしても切り口の面白さがポイントのようです。
なぜ、このような遊びがこの山村に根付いているのか不思議ですが、それなりに面白そうな世界ではあります。
ルールそのものは一見複雑に見えますが、かなり単純なものです。
そんな訳で、披露された数々の前句も大変結構でしたが、国太郎さんのお宅の沢庵漬けも絶品でした。

先ほど、庭先で餌をあさっているハクビシンを娘が見つけました。 屋内での人の気配は気にもならない様子ですが、私がベランダに出たとたんに逃げ去ってしまいました。
庭先の雪の上には、キツネ、タヌキ、ハクビシン、それに野良猫と名犬ギンの足跡が新旧取り混ぜて入り乱れています。