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2003/01/04: "年賀状"
バッハの組曲2番を聴いていると、何でこんなにきれいな曲が書けるんだろうとつくづく不思議な気持ちにとらわれます。
例の有名なバッハの肖像画とはとてもイメージがつながりません。
そんなことはどうでもいいことなんですが、今年も年賀状をいただいています。 東京の古い住所から転送されてくるものもあり、どこで調べてくれたのかわざわざ山形県の住所宛に送ってくれる人もありで楽しく拝見しています。
ところが、私はもう何十年もまともに年賀状を書いたことがありません。
サラリーマン時代は、若いころには上司から尻をたたかれ、年を取ってからは部下に尻をたたかれながら取引先への年賀状を必死(?)になって書いたものですが、個人的な年賀状はほとんど出したことがありませんでした。
中学生のころまでは、どういう訳か担任の教師やそれほど親しくもないクラスメートにまで年賀状を出してみたりしたものです。
高校生になったとたんに馬鹿らしくなり、ましてや大学に入ってからは年賀状の存在すら念頭から消えていたような気がします。
それ以来、私的な年賀状を書いたという記憶は残っていません。 それでも、昨年の正月には住所が新しくなったこともあってメールをやり取りしていない方々には年賀状を出しました。 でも、ほんの10枚程度です。
そんなふうに、自分では失礼しまくっているくせに遠くに住む知人などから届く年賀状は嬉しいものですね。
若いころには子供や家族の写真などを印刷した年賀状が届くと「よくもまあ、恥ずかしげもなく・・・。」などと思ったものですが、最近は年のせいか「へえ、彼の子供もこんなに大きくなったんだ。」とか「かわいい顔をしているけど、どっちに似たんだろう?」とか結構楽しんでいます。
そんな訳で、今年もまだ1枚の年賀状も書いていないんだけど、申し訳のないことではあります。
ところで、ベートーベンは「エリーゼのために」を書きながらどんな顔をしていたんだろう? ブラームスはだって違うような気がします。
小説家だって色々居ますよね。 例えば「野菊の墓」の伊藤左千夫、そして・・・。