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2003/08/04: "三島由紀夫は「とっても純粋な人」"
これもTVネタですが、三輪明宏がNHKの深夜番組に出ていて、三島由紀夫を「とっても純粋な人」と評してました。
ふと、野坂昭如の「赫奕たる逆光」を思い出しました。
今更、三島由紀夫でもないのかも知れませんが、私の義兄は三島との付き合いが有って(多分、ドナルド・キーンを通じての知り合いだったんだと思いますが)、そんな関係で私がまだ学生の頃に2、3度会った事があり、なんとは無しに身近な感じのする小説家なんです。
一度、六本木の「クローバー」で見かけた時の異様な雰囲気は、まるで「奇形」、今でもその印象が鮮明に残っています。 夏だったのでしょう。 彼は既にボデイビルを始めていたのか、小柄ながら逆三角形の体をしていて、上半身の筋肉を強調するかのように体にピッタリの薄い水色のポロシャツ(襟を立ててました。)といかにも窮屈そうな細い真っ白なジーンズを身に着けていました。
角刈りの頭に青白い顔色、小柄な体系の割りには顔が大き過ぎてアンバランス。(自衛隊市谷駐屯地のベランダに立つ三島の有名な写真は、ベランダ下からのアングルのためにうまい具合に遠近法が働いてますね。)
その外形的な印象も強烈でしたが、それ以上に全てに演技的で人工的な雰囲気があって、とても「とっても純粋な人」には思えませんでした。
ドナルド・キーンの三島論は面白いですよ。 非常に冷静で解りやすい分析をしています。
日本文学を理解したければドナルド・キーンを読むのが一番かもしれません。
TVネタついでに。
NHK教育で放送していたグッチ裕三の「Edogawa Sallivan Show」には笑い転げました。
これが子供向け番組だなんて信じられません。 昔、「ウゴウゴルーガ」という子供向け番組があって、けっこうオジサンたちが面白がっていたんですが、「Edogawa Sallivan Show」はそれ以上でしかもパワフル。