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2003/09/02: "風(かざ)祭"
どっかでは、「風の盆」と称して笠をかぶった男女が優雅に踊り明かす「盆」もあるようですが、大井沢でも210日の「風祭」がありました。
ただし、三日三晩踊り明かすようなお祭りではなくて、当番の家に集まって風の神様に収穫の無事を祈り、無病息災を祈願してお神酒をいただくだけの実に簡素で和やかなお祭りです。
今年の原町内会の「風祭」は8月31日に行われました。
当日の夜、年番(当番)の速雄さんのお宅に集まり、部落の人々が灯明にお神酒(1升ビン2本)を上げて風の神様に祈願をします。
全員が神前に供えた塩で身を清め拍手を打ってから、神様からのお下がりのお神酒とちょっとしたご馳走をありがたくいただくことになります。
こう言っては不謹慎なのかもしれませんが、このお神酒とご馳走が何とも言えずうまいんですね。
さつま揚げと蕗の煮物だったり、キュウリと玉ねぎと何かの漬物だったり、鶏の唐揚げ、焼き鳥、イカげそのフライだったり・・・。
酒はもちろん西川町の地酒を冷で。
こうなれば、もうすっかり台風の被害など念頭から消えてしまうのですが、今年の冷害は深刻なようです。
大井沢の米はほぼ壊滅状態ではないかとのこと。 平成5年の大冷害よりもさらにひどいそうです。
東京で暮らしていると冷害も旱魃もまるで他人事。(平成5年に冷害があったなんてことも知りませんでした。) 野菜の値段が上がったかな?くらいで通り過ぎていたのですが、妻の畑の状況を見ているだけでも身につまされます。
(2、3日前のイトーヨーカドーのチラシ広告に「高騰野菜 大放出!」って出てましたが、これって気持ちは分かるけど日本語としては完全な間違いですね。)
もう一つ、大きな話題はトウモロコシのタヌキ/ハクビシン被害です。 妻のトウモロコシも被害を受けました。
あの手この手の対策を取っているのですが、「絶対」という手段も方法も今のところは無いようです。 彼らは確実に実の熟したトウモロコシだけを食べて行きます。 カラスも同様です。 本当に不思議なんですが、不思議がっているのは人間だけで、彼らにしてみれば熟れ具合の見極めなんてのは簡単に学習してしまうんでしょうね。
ちなみに、大井沢のトウモロコシは「特産品」です。 お勧めです。
今の季節でしたら、大井沢温泉の直売所で手に入るかもしれません。 缶詰も安くておいしいのですが、ほとんどが農家の自家消費に回ってしまってなかなか手に入りません。
やっと、薪の半分を切り終わりました。 薪割りも娘と長三さんの薪割り機のおかげで快調に進んでいます。
それにしても、やっと半分・・・。