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2003/11/27: "米、味噌、薪"

昔、大井沢で冬を過ごすための必要最低条件は「米、味噌、薪の確保」だったという話を朝日山荘の前田義昭さんから聞いたことがあります。
今の大井沢の暮らしは、昔に比べればはるかに便利になっている訳ですが、基本的な冬の準備としてはあまり変わっていないような気もします。 便利になった分だけ複雑化しているとは思うのですが。

今日、雪囲いをほぼ終わりました。 
我が家の庭には、植えて1、2年の幼木ばかりが20本前後もあります。 オオヤマザクラ、カエデ、ブナ、ヤシオツツジ、オオデマリ、スモモ、ナナカマド、マユミ・・・どれも妻が村の方々からいただいたものばかりです。
雪囲いに使う丸太や杭は1本の木に最低でも5、6本、手持ちの材料だけでは全く足りず、修平さん、速雄さん、忠昭さんなどの好意で大量にいただいてしまいました。

薪はベランダの下と車庫の中に2年分も積み上げました。
味噌も一階の物置の中に3樽、3年分はあります。 米は実家から送ってもらうことにして、白菜、大根、青菜(せいさい)もそれぞれ食べ切れないほどに漬け込みました。 冷凍庫には鹿肉も、ラムレッグもサンマの味醂干しもあります。
車のタイヤも喜春さんに換えてもらいました。 ワイパーくらいは自分で交換できます。
ほぼ万全の越冬体制です。

と言うことは、別に複雑でも何でもないですね。
チェーンソーと薪割り機を使えば30トンの薪も一人で何とか処理出来てしまいますし、大型の冷凍庫には肉や魚、キノコ類まで保存してあるし、道路の除雪は完璧でいつでも買出しには行けるし、携帯電話もあればInternetまであるんですから、いつでも誰とでも連絡は取れるし・・・冬を特別な季節のように思い込んでしましたが、単に気温が低くて大量の雪が降るだけの季節だったんですね。
民宿の「さくお」さんが家の前に冬用のガレージを組み立てていて、ちょっと大変そうではありましたが。