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2004/08/07: "なぜか大井沢"

明治大学農学部農業経済学科の学生が聞き取り調査に来ました。
昨年は福島大学の何とかゼミの調査がありました。
明治大学は10年くらい前にも大井沢で全戸聞き取り調査をしていて、詳細な報告書を出しています。

昔の調査レポートを読んでみても、ま、だからどうした?程度の感慨きり浮かばないのですが、私の住んでいる村がこんな風に繰り返し大学の研究室なりゼミなりの調査対象になる理由が理解できずにいます。

私がここで生活を始めて2年9ヶ月になります。 地区の人たちとも親しくなり、彼らの生活習慣や考え方も少しずつですが分かるようになりました。
特別なもの、特殊なものはがっかりするほど何もありません。
あえて言えば、極めて日本人的な人たちが今でも自分たちの生活の中に極めて日本的な気分(司馬遼太郎言うところの)と習慣を残しながら生きているところに特徴があるような気はします。 彼らがいまだに維持している「気分」や「習慣」は、この半世紀の間にはずいぶんと希薄化されたもののような印象は受けるのですが、それでも他の地域に比べれば、東北の山奥で育まれて来た「原日本」的な雰囲気あるいは気分というものがかなり色濃く残されているような感じは受けています。

それにしても、アボリジニーかパプアニューギニア高地人に対するような調査態度には驚いてしまいます。
大学の教師連中なんて、所詮はその程度の世間知らず(無知蒙昧ではないにしても)の連中なんだろうけど、山間僻地には平家の落人が住み着いて、固有の生活習慣や京都なまりの方言を残していて、もしかしたら縄文時代の狩猟生活の名残でもあるかのように思っているではないか・・・などと勘ぐってしまいたくなります。
で、面接調査に来た学生たちに、その調査目的を尋ねても一向に何のための調査なのかが伝わってきません。 機会があったら学生を指導している教師連中と話をしてみたいものです。

で、まあ、それはそれとして、「何で大井沢?」という疑問には、もしかしたらとても重要な要素が隠されているような気がし始めています。(私に対する質問には、必ず「大井沢に来られた理由は?」というのが入ります。)
なぜ彼らは大井沢に興味を持つんだろう? 大井沢を調査対象に選んだ理由はどこにあるんだろう?
その辺のことが分かれば、大井沢の今後を考えてゆく上でかなり重要なヒントが出てくるのではないか・・・などと思ったりもしています。