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2004/08/29: "がんばらない"

28日の新聞(朝日)に「がんばれ!ニッポン!」というタイトルの記事が載っていました。
内容としては神戸の震災復興に関する頑張り話や頑張らなくなった日本人の話なんですが、西沢美枝さんという方の書「がんばらない」に関するエピソードがとても面白い記事です。


西沢さんは長野県の知的障害者施設で暮らす人で、彼女の口癖は「がんばる」なんだそうです。
「頑張れ」とせき立てられるのが嫌で、言われる前に自分から言ってしまえば誰からも文句を言われない魔法の言葉なんだそうです。
確かに、頑張れ、頑張る、頑張ったは、これで皆が何とはなしに納得してしまって、結果が出せなくても許される「魔法の言い訳」的な要素が強くてかなり便利な言葉のような気がします。
自分に与えられた任務に対して自分の能力を最大限に活用することは、企業や組織の中で働き、それで賃金を得ている人間にとっては最も基本的な義務だと思うんですが、その「能力の活用」を「頑張り」などという「根性論」的な表現に置き換えてしまうところに何かのごまかしがあるような感じを受けます。
頑張るって具体的にはどういうことを指しているんだろう? 精神的、肉体的な苦痛に耐えながら何かをやる、あるいはやり続けることを「頑張り」とするなら、そこには必ず何らかの目的や目標があり、さらに何らかの成果なり報酬なり(あるいは自己満足なり)が伴うべきであって、それらが伴わない「頑張り」は無駄な努力、時間と労力と費用の浪費に過ぎません。
結果が何も伴っていないにも関わらず、頑張ったんだからいいか・・・などと納得したりします。 変な話です。
結果を出せずに悩んでいる奴に「頑張れ。」と励ましたり、失敗して落ち込んでいる奴を「よく頑張ったね。」などと慰めたり、天災の被災者に「頑張って下さい。」などと声援を送ったり、終いにはアイドルタレントやスポーツ選手にまで「頑張って!」などと声をかけたりします。
会社で働いていたころ、「頑張ります。」とか「ずいぶん頑張ったんですけど・・・。」などという部下が何人も居ました。 部下たちがそのセリフを吐く度に「別に頑張らなくてもいいから、ちゃんとやって。」とか「頑張ったのに駄目だったってことは方法が間違っていたか、能力が無かったかのどっちかじゃない?」などと応じていたものです。
私の部署に、担当しているチームを統率できない課長が居ました。 彼は毎晩遅くまでたった一人だけ残って、せっせと仕事をしていました。 それにも関わらず、彼に対するスタッフの信頼はゼロでした。 彼のセリフは「私が頑張っていれば、部下たちも分かってくれるはずです。」と言うものでした。
思わず、「テメエの女房、子供でさえ何を考えてるのか分からないってのに、何も言わなくても部下たちが理解してくれるだろうなんて、思い違いもはなはだしいっ!」などと怒鳴ってしまいました。 あまりの馬鹿らしさにあきれ果てて、すごく腹が立ったのを覚えています。 彼の頑張りのおかげで、20人ものスタッフの効率が落ちていたんですから。

頑張っているふりをする部下も居ました。
その典型的なヤツに至っては出社は午後からで、明るいうちは何もせずにウロウロしているばかりで、深夜になっても会社に残っています。 出社が午後になる理由は決まって「朝まで会社で仕事をしていたものですから・・・。」でした。 彼に頼んだ仕事は必ず期限から1ヶ月も2ヶ月も遅れ、しかもいい加減なやっつけ仕事ばかりです。 時には何も進まないままに消滅してしまうことさえありました。
当然、彼に対しては「あなたはこの会社には向いていないから、他所で自分の能力を発揮するチャンスを探して下さい。」と宣告せざるを得ませんでした。
で、彼の「頑張っているふり」は深夜、時には明け方まで会社に残っているか、夕方に会社を抜け出して飲んでから深夜に会社に戻ってきて上司宛のメールを残すという手法でした。 仕事上の書類やレポート類もメールに貼り付けて、深夜または明け方の時間帯に発信します。 しかも、cc:に担当重役や社長までも入れて置きます。 どうせ期限を2ヶ月も過ぎているレポートなんですから、深夜に発信しようが翌日の朝に提出しようが、彼に対する評価に変わりは無いんですが、彼にしてみればそれによって「頑張っているふり」ができていると思っていたんでしょうし、頑張っていることを見せることによって周囲の評価が変わると思っていたようです。
彼も頑張るふりをするためにはずいぶん頑張ったんでしょうけど、結果を伴いませんでした。(彼にはもうひとつの問題点があって、それは深夜帰宅のタクシー代を請求することでした。 しかも、1万数千円もするんです。 もちろん認めませんでしたが、彼は「会社のために深夜まで頑張ってるんです。」なんてことを言って、タクシー代を認めさせようと頑張ってました。)
頑張ることの重要な要素の中には、頑張っている様子を周囲に見せることも入ってるんでしょうね。
別に「頑張り」を否定している訳ではありませんが、上記のような頑張りは論外としても無意味な頑張りや自己陶酔型頑張りなんてのはかなり滑稽です。

ちなみに私は全く頑張れない人間で、頑張らなければならないような状況は極力避けるようにしています。 要するに、完全な怠け者に過ぎなくて、無為徒食や閑居して不善を為していることが大好きです。 でも、頑張って山菜採りや茸採りに行ったりすることはあります。 嫌な事をやりたくないといって頑張ることもあります。
朝日の記事によると、震災直後の神戸の被災地に「ガンバッテルから震災見物に来るな」という張り紙が出ていたそうです。

返答: コメント4通

はじめまして。いきなりの書き込み、失礼します。いつも綺麗な写真だなあと感心してみている者です。
「がんばらない」は、マッタクだマッタクだ、といたく共感してしまい、思わず書き込んでいます。
 僕のモットーじゃない、目標かな、は「頑張らないようにちょっと頑張る」です。残業しないで済むように、朝10分だけ早く出勤する、とか、もう無理だから他の人に仕事を回してもらうように頼む、とか、こんな仕事そもそも無駄だから止めよう、と言う、とかです。でもなかなか難しくて、ホントに頑張らなければならなくなってしまったり、いや、たいていは全然頑張らずにグズグズと怠けてしまいます。

 頑張る、と聞いて思い出すのは、阪神だったかの外人選手が来たときに、社長が「じゃ、頑張ってね」と肩をたたいたのを、なれない通訳が「Do your best.」と訳してしまい、おれはいつもベストを尽くしている!と怒ったとのこと。ベテランは「Good Luck!」と訳すものだ、と言うはなしです。頑張る、と言う言葉は、ほとんど無意味に化しているのではないでしょうか。

せろふえ さんからの 2004/08/30 07:31 AM JST のコメント

「頑張らないようにちょっと頑張る」のが目標だそうで、何よりです。
頑張って下さい。

Yaginuma さんからの 2004/08/30 08:14 AM JST のコメント

いつも大井沢の美しい生き生きした画像を楽しませていただいています。改めて故郷大井沢の良さを実感しています。
 大井沢を離れて25年程になりますが、年を重ねる毎に故郷が心の中で近くなることを感じます。

 今月9日、父が他界し、10日間慌ただしい日々を送ってきました。皮膚で感じる自然の営みに幼い頃が鮮やかに甦ってきました。
 今日、柳沼様の奥様から母が訪問を受け心強くしていることを知り、感謝の気持ちでいっぱいです。

大井沢に一人暮らす母を思う気持ちはいっぱいですが、できることに限りがあり、周りの方々に支えていただくことに感謝あるのみです。今後ともよろしくお願いします。

齋藤 和夫 さんからの 2004/08/31 09:16 PM JST のコメント

齋藤様
ご丁寧なメッセージをいただき、ありがとうございます。
お母様には私たちの方こそ色々と教えていただいたり、お世話になったりばかりで大変感謝しております。
大井沢は人も自然も素晴らしいところで、妻と二人で気持ちのいい毎日を過ごしています。(ただ、イベントの多さには少し戸惑っていますが。)

Yaginuma さんからの 2004/09/01 12:03 AM JST のコメント