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2005/04/23: "If you build it, he won't come."
気が付けば、大井沢はホームページだらけ。
民宿、喫茶店、温泉、個人・・・。 ホームページ普及率としては全国有数かもしれない。 あるいは、これがこの国の現状なんだろうか?
映画<Field of Dreams>では、神の啓示を聞いた農夫がトウモロコシ畑に野球場を作ったら往年の大リーガー達が忽然と現れちゃうんだけど、さて<インターネット+ホームページ>という<Field>に彼らは来るんだろうか?
商売なんて、極めて単純な要素の組み合わせに過ぎないんだろうけど、その単純ないくつかの要素をしっかりと抑えているているかどうかがA様とB様の差なんでしょうね。
人通りも無い裏道に小さな店を開き、誰が買うんだかも分からない、何の特徴も魅力もない商品に常識はずれの値札を付け、品揃えも少なく売れ残りはそのままに色あせてホコリをかぶり、新商品を仕入れる訳でもなく、店の宣伝をする訳でもなく、飾り付けを変える訳でもなく、そしていつの間にか誰に気づかれることも無く閉店・・・。
子供のお店屋さんごっこの方がはるかに気が利いています。 声高に呼び込みはするし、値切ればいくらでも負けてくれるし、それにオマケだって山ほど付けてくれます。
西川町役場のエライ人によると、四国のどこかにはインターネットで料理のツマを売り、大儲けをしている老人達が居るんだそうで、なんでも紅葉の葉っぱが1枚80円なんだそうです。
インターネットだから紅葉の葉っぱが飛ぶように売れたり、あるいは大量の紅葉の葉っぱを80円で売るにはインターネットが必要だったり・・・ってことにはならないと思うんだけど、どうも<インターネット>はアガリクスなどの1兆倍もの効果があるかのように誤解している人が多すぎるんじゃないでしょうか?
ホームページを開けば、ただそれだけで何をしなくても日本全国から山ほどのアクセスがあり、千客万来で困っちゃうものと信じて疑わない人々が多すぎるように思えて仕方がありません。
(・・・と書いて来て気が付きました。 彼らは<ホームページ>そのものを極めて強力な広告メデイアだと勘違いしてるんだ。 納得。)
と、まあ、そんな訳で、インターネットで濡れ手に粟の大儲けをして、六本木ヒルズに引っ越して、会社を買って、放送局買って、プロ野球買って・・・。
Bubbles of tons of dreams.