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2006/01/24: "バカの壁よりも高く・・・"
我が家の前を走る県道沿いの雪の壁は、バカの壁などよりもずっと高く、厚く、そして硬くて、その前に立つとあきらめに似た無力感に襲われます。
でも、まあ、バカの壁は一生モンでしょうが、雪の壁は所詮春には消えるもの。 こっちの方が少しは救いがあります。
ところで、この数年、How toモノとでも言うのか、ノンフィクションと言うのか、あるいは教養モノとでも呼ぶべきなのか、「声に出して読みたいナントカ」やら「あらすじで読むナントカ」から始まって、竿竹屋の倒産話までもがベストセラーになっているらしい。 「バカの壁」などもその流れの中の一つなんだろうけど、誰が読んでるんだろう?
単に私の個人的な推測に過ぎないのだけれども、どうもこの手の出版物の読者の大半は中高年のサラリーマンのような気がしてなりません。
ビジネス書といわれるもの中にも、時おり爆発的なベストセラーになったりもするものが有るけど、これも理由が良く分からない。 読まないよりは読んだ方がいいにしても、何かの役に立つんだろうか? 楽しみや癒しが目的で読んでいるとも思えなくて、何だか中高年サラリーマンの薄っぺらさやわびしさの様なものばかりが伝わってきます。
「ベストセラーのビジネス書」と聞いただけで、大門交差点の立ち飲み焼き鳥屋や新橋烏森の縄のれんを連想してしまいます。 教養も知識も無いからそんなものに頼るんだろうし、いつまでたってもその類の本きり読まないんだろうなあ。
ま、何も読まないよりはいいか・・・。