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2006/06/05: "ナイフは手放せません。"
山に行く場合だけではなく、畑に居るときも家に居る時でさえもナイフが手元にあるととても便利です。
日常的にはBuckかHenckelsのフォールディングナイフ、旅行の時には必ずVictorinoxのキャンピングナイフを持参します。
もう1本、小型のシースナイフは仕事を辞めるときに親しい友人から記念に貰ったもの。 Patrickというアメリカのナイフ職人の銘が入っていて、本来の機能は野鳥や兎などの狩猟用なんでしょうけど山菜採りや茸採りにはとても重宝しています。
釣に行くときはAbelの小さなフォールディングナイフを愛用しています。
ナイフに限らずなぜか刃物が好きです。 台所で使う包丁もかなり好きで、10本ほどの包丁全てにそれぞれの役割を持たせていて、収納する時の順番まで決めています。 家族が魚用の包丁で野菜を切ったり、野菜用の包丁を畑に持って行ったり、仕舞い込むときに順番をいい加減にしたりするとかなり苛々します。
ナイフも自分で買ったり、人から貰ったりしていつの間にか10数本が本棚に並んで埃をかぶっています。 でも、使うのはいつも30数年前のHenckelsか20年前のBuckばかりです。
一時、Lovelessのナイフが欲しくて、誰かくれる人は居ないか・・・などと虫のいいことを真剣に思っていたこともあったけど、今はもうラブレスじゃなくても丈夫で切れ味さえ良ければそれで十分ですね。
大井沢の人たちは、山に入る時は必ず鉈を腰に落として行きます。 短めの鋸と一緒の場合もあります。
鉈は邪魔な木の枝を払ったり、切り落した木の枝で促成の杖を作ったり、山で採ったものを束ねるための藤蔓を取ったりと実に多様な働きをするだけでなく、とても頻繁に使われます。 山を生活の場にしている人たちにとっては、鉈と鋸は必需品です。
大井沢に来て驚いたことのひとつに、ここの人たちは木を切ることに何のためらいも無いという事でした。 必要の無い木、邪魔になる木などを瞬時に選んで切っているいるのでしょうが、極めてあっさりと鉈を振るい、鋸を使います。
私も家の周りで使うために、大井沢に来て初めて鉈を買いました。 しかし、ホームセンターで買った<伝統の高級本格鍛造>の安物なものですから少しも切れません。 私の使い方も研ぎ方も下手なんでしょうが、大井沢の人たちが鉈で切った木の切り口は実に見事です。
私は山には鉈を持って行きません。 使うような場面もありませんし、それに重いので腰から下げているだけで疲れてしまいます。 私の体力では、ヘンケルかバックのフォールディングナイフが丁度です。