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2006/06/27: "木々の緑は黒々として"
阿寒湖の寒さと東京の暑さに癒され、10日ぶりに大井沢に戻ったら来年の冬用の薪が届けられていて、向い山の緑は黒々としていました。
雪が消えれば、大井沢の季節は一気呵成に進みます。
つい先日までの輝くばかりのブナの新緑はすっかり夏の色に変わりました。 草の背丈もあっという間に伸びて、村のそこここから草刈り機のエンジン音が聞こえてきます。
薪用のナラの木が家の前に積み上げられれば、もう冬を意識するようになります。 8月に入れば秋の気配、10月には月山の頂に冠雪が見られます。
大井沢の季節はまるで生き急いででもいるかのように目まぐるしく変化して半年間の雪の世界に突入します。
昨年から調子の悪かった草刈り機がとうとう動かなくなってしまいました。 5年前に、引っ越し祝いにいただいた草刈り機です。 もう寿命なのかも知れませんが、自分で直せるかどうか分解してみます。
ふと、ドイツには<黒い森地方>と呼ばれる地域があるのを思い出しました。 モミの木が多いために黒く見えるんだそうですが、ブナ、楓、ハンノキ、ホウ、栃、ナラなどの落葉樹の葉も緑が濃くなれば黒ずんで見えます。
<緑の黒髪>が気になって広辞苑を調べたら、<生き生きとしてつやのある黒髪>なんだそうです。 ついでに<緑の林>は<盗賊の異称>なんてことも載ってました。 知りませんでした。