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2008/09/23: "神の山では仏の教え"
娘と一緒に、初めて湯殿山神社に行ってきました。
大鳥居前の駐車場まで、400円の通行料を払って2kmの有料道路を通らなければなりません。 歩いちゃいけないんです。
さらに本宮までは往復300円のシャトルバスが走っています。 「歩けば30分もかかります。 バスをご利用ください。」とスピーカーが大声で教えてくれます。 ありがたいことです。
もちろん、バスには乗らず、歩きもせずに大鳥居を眺め、売店を冷やかし、即身仏のレプリカを見物し、弘法大師の石像を拝しただけで帰ってきました。
さすがに茸の豊富な土地柄のせいか、弘法大師も見事な茸を頭に乗せていました。
明治政府の神仏分離令に便乗して、無理やり神社になってしまったんでしょうけど、神々をイメージさせるのはコンクリート製の巨大な鳥居と神社という名称くらいのもので、あとは真新しい石彫りの仏像や地蔵像ばかり。 水子地蔵の売店ではプラスチック製の風車を1個500円で売っていました。 おみやげ物の売店にはお経が書かれた線香や弘法大師グッズなどが置いてありました。 神に対しても、仏に対しても信仰心皆無の私としては、何とはなしに白けてしまいます。
何とか上人が、ここでお稲荷さんを信仰したおかげで即身仏になれたんだそうです。
娘と二人で、「え?お稲荷さんに帰依して即身仏?」と一瞬、俗人には理解不能の宗教の奥深さに感動しました。
その崇高な即身仏のレプリカがお堂の中に展示されていました。 あまりにも恐れ多いので写真撮影は控えました。