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2009/08/02: "薪を切る。"

Maki0801 (191k image)
薪を切ったり、薪割りをしたりというのはなんだか言葉として変な感じがします。
長い丸太を短く切って、それを割ったものが薪という完成品になる訳で、薪切りとか薪割りということになると、その完成品である薪をさらに切ったり、割ったりすることになるんじゃないか・・・などと思ったりもするんですが、ま、どうでもいいことですね。
広辞苑によると、「薪」の定義は「雑木を適宜の大きさに切り割って乾燥させたもの。」だそうだし、「薪割り」は「薪を割ること。」だそうで、そうなると、やはり薪になったものを更に短く切ったり、割ったりすることを薪切りとか薪割りと言うべきなんでしょう。

と言う訳で、私が今やっている作業は「薪に切る」とでも呼ぶべきなんでしょう。
山積みのナラ材を2日間ぶっ通しで切ったのですが、進捗状況はやっと30%と言ったところです。
作業をしていて最も緊張するのは、材木の山を崩すときです。 「ガンタ」と言う梃子の原理を応用した特殊な道具を使って、素手ではびくともしないような丸太を動かすと、3mほどの高さに積み上げられた木材が一気に崩れ落ちてきたりします。
この「ガンタ」は驚異的な優れものです。 これを使えば数百キロの丸太でも一人で動かすことができます。 私が使っているのは、速雄さんが貸してくれたものなのですが、これが無かったら私の「薪に切る」作業は極端に効率が悪くなっていたでしょうし、今よりもずっと危険なものになっていたと思います。
それにしても、ブルドーザーもクレーンもトラックもチェインソーも油圧式薪割り機も無かった時代の薪の確保は本当に大変な作業だったろうと思います。 古老の昔話では、山仕事の帰りには必ず焚き木を背負って帰ってくるのが常識で、それをしないようなヤツは「ろくでなし」と言われたんだそうです。
化石燃料フリーのエコライフもなかなか大変なんです。
ところで、私が薪ストーブを焚くためにはどれほどのガソリンが消費されているのか・・・考えたくないですね。
今、林業業者が山から材木を切り出すためには、ブルドーザー、ショベルカー、クレーン車、トラックは必需品だし、その他にもガソリンエンジンのチェインソーだって使うわけだし(ちなみに、私のドイツ製チェインソーは5時間で2リッターほどのガソリンを消費します。)、薪ストーブそのものはエコロジカルな暖房器具だとしても、少なくとも我が家での薪ストーブ暖房はちっともエコロジカルじゃないし、エコノミカルでもありませんね。