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2009/08/14: "文庫本が読めない。"

Books0814 (90k image)
別にボグダンのリールを見せびらかせたいわけじゃなくて、単に文鎮代わりに使っただけなんだけど、写真は1983年発行の「にぎやかな街で」(丸谷才一、文春文庫)と2009年発行の「猫のつもりが虎」(丸谷才一、文春文庫)です。
昨夜、ベッドに入って岩波文庫の「コロンブス航海誌」を読もうとしたら、活字が小さ過ぎて部屋の明りでは読めないんです。
最近読んだ丸谷才一の文庫本はベッドに入って部屋の明りで読んだのに・・・と思って不思議になったんですが、活字の大きさが全く違うんですね。
変色した1983年の文庫本は1ページ16行、1行43文字、そして今年発行の文春文庫は1ページがたったの14行、1行35文字なんです。
ま、活字が大きくなり、行間が広くなった分だけ老眼が進んで視力が衰えた私にも読みやすくはなっているんですが、昔の文庫本は安かったんですねえ。 156ページの「猫のつもりが虎」は税込みで660円、一方の「にぎやかな街で」は238ページで280円です。 昨日のテレビで、土門拳の写真集「筑豊のこどもたち」(1960年)はザラ紙印刷だったけど1冊100円だったと言うんです。
最近はほとんど文庫本を買わないので値段のことは良くわからないけど、昔・・・と言っても1980年頃までかな・・・は高くてもせいぜい400円くらいだったような気がします。
でも、まあ、本の値段に文句を言うつもりはありませんね。 本から得られる情報や楽しみのことを考えたら、2千円でも3千円でも安いと思います。
例えば、私の手元にある「The Silver Spoon」というハードカバー、1,260ページ余のイタリア料理の本は、2,000以上もレシピが載っていてたったの45ドルです。 Amazonで買ったら4,000円もしませんでした。 次々に取れるので、「どうやって食おうか?」といつも頭を悩ませるズッキーニだけでも70〜80種ものレシピが載っています。 豚や子羊のレシピもそれぞれ20種前後も有って、実際に料理を作らなくても、あれこれと想像しながら眺めているだけで十分に楽しめます。
話はさらにそれちゃいますけど、英語の料理本て、どうしてあんなにも分かりやすいんでしょう。 私は決して英語が得意ではないのですが、日本語でごちゃごちゃと説明されている料理のテキストよりも、簡潔明瞭な英語で書かれたレシピの方がすっきりと理解できます。
日本の料理本は、その全てがご飯の炊き方も知らないような人たちを対象としているのか、あまりにも親切過ぎます。