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2009/08/03: "山のユリ2種、歌舞伎町の養老園"

Ubayuri0803 (130k image)
オオウバユリ。 これも百合根が食用になると聞きました。
そのせいか、道路沿いに有っても、この花だけは刈り残されていたりします。
ウバユリの名前の由来は、花の時期に葉が枯れて無くなるので、「歯が無い」から来た語呂合わせだってんですが・・・。
そう言えば、「言海」では百合の語源を「ゆりハ韓語ナリトモ云、或云、花大ク茎細ク、風ニ揺レバイフカト、イカガ」と説明しているんですが、大槻さんに「イカガ」などと言われちゃってもねえ。
韓語、つまり朝鮮語では百合のことを「nari」というらしい。(日本語源大辞典)

Yamayuri080209 (130k image)
毎年、花が咲くのを楽しみにしているテラスの前の山百合です。
香りの強い花ですが、家の中までは漂ってきません。
今、大井沢は山百合の季節です。
百合の花がしおれてくる姿は無残ですね。 咲き始めが派手で華やかなだけ、しぼんで茶色に変色し、腐ったようになって落ちる様子が嫌で、どうもこの花には蕾の時から何とはなしに厚化粧で塗り固めた場末のバーの年増ホステスの様なイメージが付いて回ります。
(ふと思い出したんですが、まだ若かった頃に仕事を依頼していた印刷会社の営業マンに、歌舞伎町で接待されたことがあります。 「ちょっと新しい店でも開拓しましょうよ。」などと言って、呼び込みオニーチャンに連れ込まれたバーは薄暗いを通り越してほとんど真っ暗。 10人くらいも座れるようなボックス席に懐中電灯を持ったボーイに案内され、座った途端にドヤドヤと7〜8人のホステスに囲まれました。 あっと言う間にビール、オードブル、果物などがテーブルの上に並べられます。 ホステスたちがキャーキャーと騒ぎながら、勝手にビールの栓を抜き、勝手に宴会を始めます。 闇に目が慣れ、そのホステスたちの顔が見えるようになって愕然としましたね。 私の母親というよりは、祖母といった方がぴったりの女性ばかりなんです。 白いモルタル塗りのような厚化粧に派手な色のペラペラなドレス、しわがれ声での「サユリで〜す。」などという自己紹介、サユリどころかまさにオオウバユリです。 当時から「豊島園」と「年増園」をかけたダジャレはありましたけど、あれはまるで養老園の演芸会にでも紛れ込んでしまったかのようでした。 あの恐ろしい光景は、30年以上も経った今でも昨夜のことのように鮮明に思い出します。 注がれたビールに口もつけず、すぐに出ようとしたら、彼の営業マンさんは支払いで大もめです。 15万円の請求を、やっと8万円に値切っての開放でした。 最近もイタリアの有名レストランで10万円近いランチを食った日本人が居たらしいけど、ロブスターの乗ったスパゲティなどという奇妙な料理を食えただけでもめっけもんです。 私たちはビールも飲まなかったんですから。 一人4万円の入場料を払ってのお化け屋敷見物でした。 その後、気分直しに新宿西口の焼き鳥屋に入ったんですが、3,000円だったか4,000円だったかの支払いは私でしたね。)