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2005/01/09: "別にお勧めってほどじゃないけど・・・"

Books0106 (84k image)
六本木のあおい書店でたまたま買った本なんですが、邱永漢の「口奢りて久し」そして岡野宏文/豊崎由美の「百年の誤読」。
先ず、「口奢りて久し」・・・

食い物の話のはずがすぐに金儲けの話になってしまうところがわずらわしかったり、「アメリカ人=味音痴」みたいな偏見が鬱陶しい面もありますけど、中国料理好きにはちょっとたまらないかも知れません。 なんせ、食い物につぎ込んでいる金額がその辺のレストラン評論家とは桁違いです。 こう言う人を「食通」って言うんでしょうね。 魯山人なんて小物に見えてしまいます。

「百年の誤読」。 本を読んでいない人には全然面白く無いでしょうが、多少読んでいる人にはそれなりに楽しめるかも知れません。 上野千鶴子、富岡多恵子女史たちによる「男流文学論」と合わせて読めば、さらに楽しめます。
少なくとも「あらすじで読むナントカ」などという本よりははるかにまとも、真面目。 有意義かどうかは別です。 ただ、社会全体の気分が、時代によってこんなにも変化するものなのかという驚きは感じます。 今読むから馬鹿馬鹿しいだけで面白くも何とも無い本もあるでしょうし、逆に今だから面白いって本もある訳ですけど、今という時代でのこのお二人の書評はかなり面白いですね。 中には笑い転げちゃうものまであります。 「ハリポタ」や「セカチュー」をいとも簡単に切り捨てるところなどは私個人の「気分」としては納得なんですが、残念ながらどちらも読んでません。
いずれにしても、週刊誌のゴシップ記事よりははるかに面白い本ではありました。