[前の記事: "戦果の一部"] [新着記事一覧に戻る] [次の記事: "カモシカの死"]
2005/05/02: "カタクリを干す"
妻が、近くの山で摘んで来たカタクリを茹でて干しています。
干しゼンマイ同様に調理して食べるのですが、ほんのりとした海草のような香りと甘味が残ります。 私の数少ない嫌いな食材です。
大井沢の人々にとっての山菜の位置づけが、やっと分かり始めています。
食材としても重要な存在なのですが、どうやら経済的にもかなり大きな比重を占めているようです。 乾燥したカタクリも、干しゼンマイほどではないにしてもそこそこの値段で売買されるためにここでは主要な山菜のひとつになっています。 主要山菜としては、この他にはワラビ、ミズ、(青)コゴミ、赤コゴミ(これは大井沢で初めて知りました。)、コシアブラ、タラの芽、山ウド、ドホイナ(ヨブスマソウ)、シドケ、シオデ、アイコ(ミヤマイラクサ)、根曲がりタケ、アマドコロなどがあります。
もっとも好まれるのは根曲がりタケの筍で、<月山タケ>などとも呼ばれます。 山ウド、赤コゴミも珍重され、保存食としても頻繁に食卓に上ります。
私の場合は、いまだに山菜を日常的な食材としては受け入れられずに居ます。 やはり非日常的な<珍しい>食べ物です。